花々を訪ね歩くのも趣味の一つだが、いわゆる植物園や花園等では無い.むしろそうした事例は例外的で、多くは「草原」や「畦道」或いは「法面」なのだ。栽培花よりも巷の山野草に魅了されることが多い。栽培花のような艶やかさや特徴のある花が存在する訳でも無いが、自己主張の少ないひっそりとした健気さに惹かれてしまう。農園の畦道を歩くことが多いのだが、其処彼処に季節毎の野草達が生存しており、新たな発見に繋がることも。そのたびに図鑑と首っ引きとなるのだが、山野草の同定はなかなかに難しい。
<ムラサキケマン>
自己主張が少ないと記述したが、むしろその故に特徴を捕まえるのが困難なのだ。花や色合い或いは葉や茎や生存地などで名称を特定するようにしているが、間違いもあり得るかと思う。ご指摘を頂けたら嬉しいです。さて名称はともかく、小さな花々は何とも可憐で、農作業の手を休めることも屡々。むしろ、花々との遭遇がメインなのかも。
<オオイヌノフグリ>
今月もそうした存在が彼方此方に見られるようだ。農園の畦道で出会った花々をご紹介しようかと思う。上述したように、栽培花のような華やかさや艶やかさはほぼ存在しない。質素で控えめな存在なのだ。しかしながら列記とした名称を持つ野草たちで、それぞれが独自の存在、人格ならぬ花格を持った固有種なのだ。
<名称不明>
春先には菜の花が真っ盛り・・・・・といった情景は無くなってしまった。周囲でも菜の花畑は見当たらず、発見したのは1本の菜の花だけ、何とも侘しい物悲しげな姿だった。幼少の頃には、満開の菜の花を背景に、「菜の花畑に入り日うすれ・・・・・・・」と口ずさみながら田圃道を歩き回っていたのだが。菜種油の採取が根絶したとは思えないのだが、採算ベースに乗らないのだろうか。
<ナノハナ>
ともあれ季節毎に姿は変われども、畦道花園は盛況な模様です。名称がすんなりと特定できれば尚嬉しいのですが、こればっかりは修練が必要なようですね。知人が作ってくれた「千早赤阪の植物」という図鑑を手に歩き回りましょうかな。
<タンポポ>