子狸にとって「春告花」とも言えるのが「ヒガンザクラ」である。時間に正確なこと甚だしく、開花日が数日と違えることはほぼ無かったのだ。ピッタリの3月21日前後だった。正に名称のとおりで、お彼岸を告げる花でもあったのだ。それがどうしたことか、今年はほぼ1週間程度も早めに開花し、満開状態なのだ。気象異変としか表現のしようが無い。通常のソメイヨシノも例年よりも早めの開花だとか。噂のとおり、地球環境の温暖化が予想よりも早く進んでいるのだろうか。
詳しい事由は不明だが、異変が生じているのは確かだろう。「ヒガンザクラ」が「ヒガン前ザクラ」に名称変更しなければならないかも。恐ろしいのは気象異変がすぐさま農作業に響いてくる事、作物の出来に関わってくるのだ。種蒔きも植栽も時間軸を調整しなければならないだろう。結果がどう出るかは不透明だが。それでも、小麦やタマゴの価格アップは待った無し、近隣某国のように、食えない・・・・・・といった状況が発生しなければ良いのだが。卵の価格など、年に数回も値上げされている。某ユーチューバーの報告によると、駐車した自転車から卵だけ盗まれたとの事例もあるようだ。台湾でのお話、事態は国内だけに留まらない模様だ。
サクラの話が何時の間にか不穏な情勢に。不安を煽る訳では無いが、日常の我々が余りにも脳天気なので自戒を込めて注意喚起を。さて本来のサクラなんだが、主流のソメイヨシノも開花が1週間程度早まりそうな雰囲気。当地だと例年4月上旬の開花で小学校の入学式とマッチしている。今年の当地の開花予想は3月27日前後だとか、これじゃあ入学式は散りサクラとなりそうな気配だ。
ソメイヨシノはともかくとして、当面はヒガンザクラの開花を楽しんでいる。最もお彼岸の到来はもう少し先だから、ヒガンザクラ=お彼岸、の図式は認識改めが必要だろう。異変が生じるのは好ましくないが、時間軸を調整しなければ生活にも異変が生じるかも。何とも狂わしい状況だ。気象異変→農業不振→食糧不足→政情不安→動乱・・・・・・・・といった図式とならないことを願うばかりである。