春先の農作業は「雑草たちとの格闘戦」がメインである。何せ.春の到来は伸び盛りの到来、人間で言うところの成長期だろうか。サクラでもお解りのように、昨今は温暖化の傾向が甚だしい。雑草たちにとっては我が世の春、雑草にあらずんば植物に非ず・・・・・・・とか何とか、言ったとか言わなかったとか。それはともかく、対策が必要な事は自明の理。但し、状況は作物の間と来ている。一筋縄では解決不能なのだ。
一例としてタマネギ畑を覗いてみよう.昨年11月に定植した苗は結構大きくなり、これから球の拡大期にはいるところ。雑草は最大の敵でもある。「止肥え」を散布しても雑草達に食害されては何をしている事やらなのだ。画像でもお解りのように、タマネギの間隔は凡そ20センチ余り、その間に雑草が生え込んでいるのだ。タマネギに留意しつつ雑草を抜き取るのは少々困難な作業、お解りかと思う。
何時ものパターンだが、入浴用のイスを持ち出して座り込んだ。上述のような状況で、雑草の抜き取り作業を行うには長期戦が必要、相応の準備が求められるのだ。しかも畝間のスペースは狭い。窮屈な姿勢で座り込むので、体にとっては捻れたような体勢となる。長時間の作業は困難だ。
用具は子狸の場合、専ら手鎌、鎌の刃先を抜き取り用具としている。刃先でつついて雑草を掘り起こし、ミの中へと放り込んでいく。あっという間に山盛りとなってくる。雑草の捨て場へと搬送するのだが、立ち上がるのも一苦労だ。
こうした作業を繰り返しながら少しずつ進捗していく。窮屈な姿勢なので長時間は無理、適当に他の作業や撮影等を組み合わせて作業に変化を持たせるのが要諦だろうか。「パトロール」と称して仲間達の畑を見回りに出かけるのも通例、何をしていることやら。それでも徐々に雑草たちが少なくなっていくのは気持ちの良いもの、達成感の一瞬を味わうこととなってくる。
間もなく春の種蒔きや植栽が始まってくる。雑草との格闘戦もそれまでに終了させる必要があるのだが、捻れた姿勢の抜き取り作業が継続できるのかどうか、怪しげな雰囲気だ。