ジャガイモの種芋を埋設して凡そ1ヶ月余り、茎達が出そろってきたようだ。「春ジャガ」とあってか出現率はいいようで、概ね9割以上かと思われる。未出現の箇所も、これから・・・・・との可能性もあり、成績は良さそうだ。画像はジャガイモ畑の一角だが、見事な光景でしょう。未だ小さくてかわいらしい姿だが、茎の成長も間もなくかと思える。これから2ヶ月~2ヶ月半ぐらいで収穫に至るのだから、有用な食物だ。心なしか、「春ジャガ」の方が「秋ジャガ」よりも栽培しやすく成長も早いような気がするのは妄想だろうか。
ジャガイモが「救荒作物」といわれる所以は、保有するデンプンに由来するのだろう。沢山のデンプンが主食代わりとなり、飢餓を救った歴史もあるようだ。我が国ではサツマイモが有名だが、ジャガイモも負けず劣らずの存在だった模様。しかも年に最低2回は栽培可能であり、サツマイモよりも有益性は高いようだ。長期保存が効きやすいのも大きな特徴、常温でも数ヶ月は可能な模様で、我々も長期にわたって恩恵に与っている。
利用範囲が広いのも大きなメリットなのかも知れない。揚げ、蒸し、茹で、煮込み・・・・・等々活躍分野は広いようだ。子狸の好物は最も単純な茹でジャガ、熱々のジャガイモを薄い塩降りで戴くのは何とも美味、素朴な味わいに郷愁を誘われる。ご存じのようにジャガイモの出自は南米大陸の模様で、スペイン人の手によって各国に広まったようだ。我が国ではオランダ人によってジャワ島(インドネシア)から伝わったのでジャワのイモすなわち「ジャガイモ」と呼ばれてきた歴史があるようだ。
茎1株から、どうかすると5個~10個位のジャガイモが成長する。極めてコスパのいい作物で、周囲に提供しても喜ばれる産物だ。中には収穫祭なるイベントを開催する仲間達もあり、親族間の仲を取り持つ連絡船・・・・の役割をも。子ども達にとっても貴重な農作業体験ともなるようで、嬌声が響き渡るのも間もなくだろう。収穫予想は6月の上旬位、梅雨入り前には掘りあげたいところだ。収穫の目安は茎枯れと倒伏だろうか。