「ツタンカーメン」という名称はご存じかと思う。古代エジプト王朝の王様で若くして亡くなられ、ミイラとして発見されたとか何とか。紀元前1300年頃の話である。9歳頃に王位に就き、18歳位で亡くなったとか。我が国ではミイラと黄金の仮面で有名だが、歴史の話はともかく、農作業にも影響を及ぼしている。実は実エンドウの品種に「ツタンカーメン」と呼ばれる物があり、仲間達が栽培しているのだ。一寸、栽培事例は少ないかと思うので、画像でご紹介してみようかと思う。
外観上の特徴は莢が紫色である事、通常の実エンドウは鮮やかな緑色である。従って紫色のエンドウを見つけられたら、「ツタンカーメン」だと思われてもよろしいかと。緑色の通例のエンドウと異なる大きな特徴は、炊き込むと「赤飯状」となることだろうか。無論、味が赤飯となるわけでは無い。あくまでも見た目の印象が赤飯状なのだ。従って、赤飯を想定して食べられると期待外れに終わってしまう。子狸もその例で、がっかりして1~2回の栽培で終わってしまった苦い思い出が。仲間達はしつこく栽培しているようで、畑の中には紫色のエンドウが。
このエンドウ、上述のツタンカーメン王の棺の中から発見されたとかどうとかの伝承があり、数千年の眠りから目覚めたそうな。無論、あくまでも伝承であり、真偽の程は定かでは無い。疑い深い子狸は、利にさとい種苗業者がツタンカーメン王の人気に便乗した商法なのでは無いか・・・・・との疑念を持ってるのだが、さてどうなんだろう。
種子は市販されてる事例を見たことが無く、仲間達も「自家採取」で継承している模様だ。実エンドウだから種子も大きく、採取も保存も容易なので継承は楽だろう。格別な対策を講じなくとも、毎年収穫されてるから、栽培自体も容易な模様だ。興味がおありであれば、挑戦されてみたら如何かと。但し、味が赤飯となる訳では無いので、お間違いの無きように。
今のところ、仲間内ではチームリーダー、長老、大御所の3名がチャレンジ中のようだ。何れの畑でも紫色の莢が光っている。収穫も間もなくの頃、赤飯状のご飯が食卓に上るのも後しばらくであろうか。