村の衆は花好きなのか、環境が成せる技なのか、村内は花盛りの模様だ。とりわけ今時分はシャクナゲやツツジの花が真っ盛り、何とも綺麗な花園を作り上げている。庭先や街路や寺社仏閣など、ミツバチの出番だぞとも思えるが、飛び交う姿は無いようだ。思えば昆虫類も減少した模様で、飛び交うのはモンシロチョウ位、寂しい限りだ。さて件のシャクナゲだが、農園の近くの路傍で1本の樹木を見つけた。恐らくだが、近くの民家の方が植え込まれたものであろう。
白やピンクや赤の花々が咲き誇り中で、少し盛りは過ぎたかな・・・・・・と言った印象。昼を回った午後2時あたりの雰囲気だ。存じなかったが、シャクナゲもツツジの仲間だとか。調べて見たら、両者共にツツジ科ツツジ属の所属のようだ。どうりで共に同じ時期に咲き誇るのか・・・・・・と妙に納得。同類のツツジも咲き誇り中で、街路や家庭の庭先など、まさに適期と言った趣。我が家の庭先にもピンクの花が開花中だ。
始めてシャクナゲに遭遇したのは中学生の時だった。近くに1000メートル級の山脈があり、同級生の仲間達と中央部の山小屋を目指している時だった。細い尾根筋の両サイドに見事な花々が咲き誇っていた。当時はシャクナゲとも知らず、何と美しい花々よと感嘆したのを記憶している。無事に山小屋に到着、管理人の婆様に迎えられ、花の名前も解った次第だ。
ツツジと言えば「ミヤマキリシマ」が有名だが、とりわけ大分・九重連山のそれが著名だ。何度か九重を訪れたが、残念なことにタイミングが合わず、開花中に遭遇した事は無い。大船山や平治岳を歩きながら、開花の状況を夢想するだけだった。時期的にはもう少し後かな。
さて件のシャクナゲの花、眺められるのも後しばらくだろう。連休中は大丈夫かと思われるが、花の命は短くて・・・・・・なのが常態、しばしの盛りの間を楽しませていただくとしましょう。盛者必滅、諸行無常・・・・・・が世の習わしなのかも。