花々を眺めるのは趣味の一つだが、自らの栽培はしていない。作業を厭うわけでも無いが、正直、毎日農作業に追われてまして何とやら・・・・・・・・・言い訳がましいが事実ではある。従って周囲の環境の中で花々を見かけると、ホッと一安心して眺め入ってしまう。とりわけ栽培花よりも野草の花々への関心が深い。農園にも花々が咲く、と言えば不思議に思われるかも知れないが、一例をご紹介しよう。シュンギクの花だ。別に狙って開花させた訳では無い。何時ものパターン、収穫遅れの結果生じた現象ですな。
野菜に限らずあらゆる物の原則だが、物事には「潮時」というものがあり「収穫の適期」が存在する。その折にきちんと収穫しないと大変な事態に・・・・・・・と頭では理解してるものの行動が伴わない。結果、取り遅れて想定しない現象が生じてしまうのだ。噂のシュンギクも正にその事例、冬場の鍋物で大活躍するシュンギクだが、流石に5月の末とあらば鍋料理でも無いだろう。シュンギクは正直だ。種の原則に則って子孫の確保に動いたようで、花を咲かせてしまった。
結果、「シュンギクの花園」として眺めているのだが、これはこれで結構な風景でもある。何よりも蝶や虫達にとって楽園な模様で、結構な数が飛び交っている。昨日はモンシロチョウに限らず多くのアゲハチョウも舞っていた。ミツバチらしき個体の姿も。多様性の世界が開けている模様で、収穫遅れも悪くは無いかと。
意図せぬ理由で生じた花園だが、栽培に影響しない限り花々の開花を全うさせようかと思っている。自ら花々の育成にチャレンジ出来れば結構なのだが、諸般の事情でそうもいかない。偶然の産物かもしれないシュンギクの花園だが、もう暫く刈り取らず眺め続けることにしよう。そうで無くとも、花の命は短くて苦しき事のみ多かりき・・・・・・・・らしいから。