木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

田植えの準備を

2023年05月05日 05時52分29秒 | 耕作放棄地

5月に入って随分と暖かくなってきました。当地でも最低気温ですら10度越え、南洋植物でもある「稲栽培」の環境が整ってきたようです。流石に田圃への水の導入は未だですが。田圃でも緑肥であったレンゲ草がすき込まれ、「代掻き」の準備が始まったようです。稲作と言えば水が付き物ですが、各地の水利組合でも田植えの前のこの時期に、水路の清掃作業が実施されます。我々の水系でも大掃除が実施され、長老と一緒に参加してきました。水路には囂々と水が流れ、流量は必要十分なようです。各位が苗作りに走っても、水の取り合いとはならないでしょう。

師匠の田圃もトラクターが走り回った模様で、綺麗だったレンゲ草は土の中となってました。水利組合の大掃除が済んだら、田圃への水の導入が始まり、「代掻き」の実施となるのでしょう。その傍らでは種蒔きが始まってるかも・・・・ですね。苗作りには「延べ気温」が100度必要とも言われております。つまり平均気温が10度だとすれば10日の種籾水浸が必要との意味合いですね。我々が稲作に従事していた頃も同様基準で苗作りを行ってました。最近は苗作りを行わず、JAから購入とのスタイルも多いようです。いわゆる少子高齢化の影響が稲作にも及んでいるのかも。耕作者が減少し、白米の飲食には海外旅行が必要・・・・・とならなければ良いのですが。

当地での概ねのスケジュールは、今頃が種籾の水浸作業中で、発芽した苗を苗床に移すのが中旬頃、苗の成長を待って田植えに至るのが6月初旬でしょうか。子息等の都合もあり、田植えは日曜日に集中するようです。当地でも6月の第1日曜日がヤマ場、水の流れが止まる可能性も無きにしも非ずでしょうか。

田植えも、菅笠を被った娘さん達が横一列に並んで・・・・・・・と言ったスタイルは郷土史の世界となりました。苗を積み込んだ田植機が黙々と走り回るだけ、田植えの風物詩は消え去ってしまったようです。田圃に水が張られ、植え込まれた苗が立ち上がると風景は一変します。棚田が連なる斜面が緑一色となり、蛙の声が響き渡る世界へ。長閑な山村風景が展開されるのも間もなくでしょう。何時の時代でもそうですが、苗が生い茂った田圃には安堵の気持ちが広がります。急激な気候変動の訪れが無い事をひたすら願いながら。

 

 

 

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