木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

乾田への移行

2023年09月03日 05時59分45秒 | 耕作放棄地

我が国も様々で、地域によっては既に稲刈りが終わった場所もあるとか。当地はこれからだ。大凡の予測では10月の初旬に稲刈り、収穫を確認して秋祭り・・・・・と言うパターンだろう。田圃を眺めて見ると、最後の追い込みで水の導入が図られていたが、どうやら止まり始めた模様だ。稲刈りを行おうと思えば、水を落とし田圃を乾燥させる必要がある。ぬかるんだ状況ではコンバインやバインダーが走行しずらく、刈り取りの実施が危ぶまれるのだ。期間的には2~3週間ぐらいだろうか。水を落として田圃がひび割れる位で丁度良いかも。

師匠の田圃も導入が止まったようで、取水口がふさがれていた。多少、田圃に水は残るものの、乾燥は徐々に進行中のようだ。今月一杯掛けて乾燥化を終え、コンバインの走行を安泰にするのだろう。運行は息子氏の役割、師匠は口答指示の模様だ。それにしても月日のたつのは早いもの、この前田植機が走り回っていたかと思うのに、既に稲刈りの準備とは。4月の種蒔き、5月の育苗、6月の田植え・・・・10月の稲刈り、と半年掛かりの農作業だ。〆が秋祭りであろう。秋晴れの青空の下、地車が走り回るのだ。村の秋祭りは10月の第三土日、当地では一番遅い秋祭りである。山間部の農作業で、収穫が最後となるからだろうか。

水争いで取り合い状態だった水路も大役終了のようだ。冬場は早々水も必要ない。畑の野菜に散布する程度、必要量も僅かだ。次の春先まで静かな流れを示してくれるのだろう。

乾燥化を始めた田圃の上では、赤とんぼが舞っている。金剛山の頂部から下ってきた彼らも子孫を残して息絶えるのであろう。水が残ってる間に産卵かと思うが、間に合ってくれるかどうか。ほぼ全てが12月の初旬頃には死に絶えるようだ。子孫達は田圃や池の土の中で冬を越すのだろう。命の循環も水との関わりの中で・・・・だろうか。人間も水が必要なのは同じ事。体の2/3は水分で構成されてるとか聞くが、水の存在は摩訶不思議なものだ。

田圃から水が落ち、稲刈りが実施されて水路の役割も終わる頃、赤とんぼ達も静かに消えていく。儚くもあり、当然の結末でもあり、粛々と定められた時間軸を辿っていくのかも。

 

 

 

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