木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

梨の実の出現

2023年09月22日 06時39分42秒 | 耕作放棄地

4~5年前だったかと思う。地主の婆様かと思うが、畑の法面に2本の広葉樹を植え込んでおられた。樹高1メートル程の苗木だったので、土手の崩壊防止に植え込まれたものと思っていた。果樹木との認識は皆目無かったのだ。以来数年が経過、1本は枯れてしまったが、残りの1本は生き延びて樹高3~4メートルの青年木と育った。昨日、近くで電気工事を行ってる業者の方が、これ梨とチャウか・・・・・・との発言。改めて注視してみると、梨っぽい実がぶら下がっている。それも何個をも。どう見ても梨の実らしい。食べ慣れた「豊水」や「幸水」と全く同じような外観なのだ。

不思議だったのは、植樹後数年のあいだ、地主殿の手入れは皆目無かった。全くのほったらかしで、水やりも施肥も見かけなかったのだ。それと更なる不思議、近くに梨の木を見かけないこと。果実の発生には受粉が必要かと思うのだが、受粉させてくれる梨の木が見当たらない。どうやって受粉したのだろうか。蜂や昆虫の姿も余り見かけなかったが、蜜探しに遠距離飛行を行ったのだろうか。摩訶不思議な現象だが、実なりは事実だ。画像の実が証明している。直径で10センチ程度、少し小振りだが正常な梨の姿のようだ。

恐らくだが地主の婆様には植え込まれた認識も少ないのでは無かろうか。数年間の放置が物語るように、植樹の時だけの認識だったように思われる。年に数回、時たま農園を訪問される時もあるが、不定期だ。遭遇出来れば伝達するのだが、チャンスは少ない。季節は9月の末期、梨のシーズンでもある。無事なる発育を喜びたいが、果たして食べられる状態なのかどうか、了解を戴いては無いが1個を試食してみようかと思っている。

梨と言えば森の果樹園にも何本も植え込んでいるが、実の姿を見かけたことが無い。恐らくだが同一品種で受粉の可能性が無いのかと思う。現場が山の中で、昆虫達の訪問も少ないのだろう。無論、手入れが不十分で栄養素が足りない・・・・・・と言った現実も無視できない。それにしてもどうして受粉したのか、疑問だらけだ。とりあえず不十分とはいえ、実はなったのだから「お礼肥」だけは散布しておこうかと思っている。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする