本日は3月3日、世間様はひな祭りだ。仲間達には関係無いようで、本日も森の中へ。例によって子狸が参加不能なので、過去の画像を使いつつ本日の作業内容を予測して見ようかと思う。チームリーダーからは指令が飛んでいた。本日の作業内容は、草刈り+柵の構築+植樹だぞと。例年のパターンでほぼ同様な作業内容なのだ。条件によってはシイタケの植菌作業が加わることもある。ナラ・クヌギの原木が少ないので、今回は見送りかと推察。里山地帯の荒廃は何処も同じ、ナラやクヌギは大半が植樹された人工林なのだが、きょうび、こうした植樹はほぼマレであろう。
まずもって焚き火の開始、何せ朝方は気温が低い。当地では最低気温が1度位、体を暖めウオーミングアップの必要性が高いのだ。程よく暖まったら草刈りの開始、冬場といえど雑草類は伸びている。5メートルルールに則りながら、機嫌良く刈り取っていく。手慣れた光景が其処彼処に。エンジン音で各位の状況を把握しつつ、広く展開する。
3月の作業で最も重視するのが柵の構築・補修作業だ。実は4月に入ると竹林でタケノコの群生が始まる。それを狙ってイノシシが浸入するのだ。連中は嗅覚が鋭いようで、未だ出現していないタケノコを掘り当て食害する。防止するにはイノシシの浸入を防ぐこと、いわゆる万里の長城の構築だ。既に出来上がった柵が存在するのだが、結構破壊されている。補修と新たな構築、毎度のことだが賽の河原の石積みのような労力が要求されるのだ。無論、竹林の故、竹材を使用しての柵となってくる。
竹材の故か連中にとっては馴染んだオモチャみたいな感覚のようで、柵の構築が万里の長城たる役割を果たし得ていない模様。体当たりして柵を壊し、ヤスヤスと浸入する。彼らが活動しまくった結果、跡には掘られた穴とタケノコの残骸が。無論、我々には猟銃も箱罠も持ちあわせてはいない。無縁の涙でじっと手を見る(啄木では無いのだが)。
最後のお仕事は植樹、森の果樹園だけあって各種の果樹木がたわわな実りをもたらすのだが、経年劣化は何処も同じ。折々に世代交代を図っていく必要がある。つまり新たな苗木の植樹が必要なのだ。我々のルールは到って簡単、各位が好きな樹種を選んで購入し、好きな場所に植え込む手法。放縦な作業に見えるかも知れないが、結構うまく作動している。好きこそ物のなんとか・・・・・・・・自分の選択には愛着が強いようでして。