ジャガイモの栽培について疑義が生じていたが、悩んでいても仕方が無い。現状を把握すべしと、雨の中農園に向かった。無論、ジャガイモの発育状況を検証しにだ。画像が子狸のジャガイモ畑だが、青々とした発芽苗は皆目見当たらない。昨年の栽培状況も時間列はほぼ同じで、2月末の植え込み、3月末の確認で、20~25センチ程度の茎丈だったのだ。翻って今年の状況は・・・・・・・・・・・・。
確認のため被せていた稲藁をめくってみた。画像がその一端だが、発芽の茎類はほぼ見当たらない。あってもごく僅か、しかも茎丈が数センチと来ている。完全な「発育不能」ないしは「発育不良」だ。率直に言って栽培失敗かと思われる。原因を推測するが、やはり師匠の言葉のように春先の長雨が祟って種芋が腐った模様だ。後、考えられるのが寒暖の差の厳しさ、それにカット面の膜張り不十分等も想定される。総括すると種芋の湿潤かと推測するが。
今年は失敗と認識すれば、次は対策だ。幸いにして時期は3月内、種苗店によっては未だ在庫を持ってるだろう。そう信じて、例の百姓候補生氏が通う某個人種苗店へと向かった。初めての訪問だったが、幸いにして在庫はあった。新たなる種芋を仕入れ、少し話し込んだ。店主の見解では今年の長雨で種芋を腐らせた農家が多いとのこと、やはり気象条件の特異性が原因のようだ。種芋はカットせずにそのまま埋設された方がよろしいかとの意見だった。
種芋はノーカット用に準備したかのような適正サイズだ。しかも大半が発芽している。販売される種芋としては理想的なタイプだ。後は埋設のタイミングだが、当面は雨模様の天気。天候が回復するのは週末以降かと思える。土壌の乾きを待って植え込む予定だ。例年よりは大分遅くになりそうだが、栽培不能に比べれば良しとせざるを得ないだろう。