年に数回は救急搬送があるそうな。病人の話では無い、気の毒な誤認者のことだ。何のことかご理解いただけないかと思うが、野草の好きな採取者の事である。野草は食用や観賞用として摘み取られることが少なく無い。知識が深く、事情に通じておられる方々ばかりなら問題無いのだが、中にはそうで無い方もおられるのが現実だろう。悲劇が生じることも時には存在するのだ。早い話、食用の野草と誤認して別種を採取し、飲食に供してしまって搬送の運びとなる次第。代表的な事例が、ニラとスイセンの誤認である。
①上段2枚の画像はニラです。
野草のニラを採取される方がおられるようだが、茎葉がスイセンと非常に似通っている。通常、誤認する事はマレかと思うが、時にはついうっかり・・・・・・・の事例も存在するようだ。疲れていたり生半可な知識であったりの状態であろう。長老に言わしめると、そんなバカな・・・・との話となるようだが、事実は小説よりも奇なりである。
マスメディアを眺めていると年に数回は発生するようだ。野草採取の趣味は高尚かとも思えるが、くれぐれもご注意頂きたいものである。スイセンも開花期であれば誤認の心配も無いかと思うが、問題は花が無い時期である。ご参考までに農園内にあるニラとスイセンの画像を挙げておこうと思う。別種と判別出来ますでしょうか。
②下段2枚の画像はスイセンです。
ニラは、そんなバカな・・・・・・の長老の畑。スイセンは師匠夫人のお花畑である。身近に参照事例があれば理解しやすいのだが、通常はあってもどちらかの一方だろう。日常生活で自然界と接する機会が少ないようだ。野草採取等で身近に自然と戯れられることは推奨したいが、誤認だけは避けたい事項である。誤認を避けるには、詳しい方の同行を求めたり、自然界での体験活動を増やすことかな、と。