子狸の耕地付近に梨の樹が存在することはご存じかと思う。屈折したいきさつがあって、地主の婆様が植樹されたのが4~5年前、以来放置状態で樹木だけ大きくなっていた。昨年、小さな実が数個出来ており、間違いなく梨の実だった。但し発育不全なのか直径7~8センチ、食べれるような代物では無かった。偶然遭遇した婆様にも報告、管理をどうぞと提言したが、あんたに任せるとの回答だった。つまり肥培管理にも収穫にも関心は無さそうな雰囲気。こちとらは野菜の栽培の方に集中したいのだが・・・・・・・。
長年、森の果樹園で管理にも携わってきたが専門家では無い。知識も経験も不足状態だ。さてどうやって婆様の期待に応えられるか、思案のしどころだ。今年の秋は昨年よりも出来が悪く、2~3個の実りだけだった。無論、サイズは昨年並みで収穫出来るような状況では無かった。
とりあえず現時点で判明してることは樹形の整理、ご存じのように梨の栽培は2メートル高位で横に広がるような枝振りだ。まずもってこの樹形の確立を・・・・・・と考えた、剪定だ。幸いにして冬場の季節、休眠期は剪定のグットタイミングなのだ。
此処での難点、剪定は良いのだが樹木が棘だらけ。そのままでは作業に支障が出そうだ。そこで最初のポイントは「棘外し」と定めた。木登りせざるを得ないのだが、動く範囲内だけ棘をカットすることに。
本日から作業に着手する。樹木の位置が法面で足下が不安定、雑木の枝を利用して足場とする。ノコギリだが刃の荒いのと緻密なのとを準備し、緻密な方を使って棘をカットしていく。棘が無くなると動きやすく体勢の確保も楽なようだ。しばらくは棘外しに終始しそうだが、此処で手抜きすると作業時に負傷する可能性が無きにしも非ず。何事も最初が肝心な模様でして、まあボチボチと参りましょうか。