我々の農園だが、かっては引っ切りなしに野鳥が来訪していた。と言うよりも中には住み着き、子育てに励む者も。画像がその一例だが、キジがタマゴを暖め孵化に到った事例である。現場は長老の畑の中で、子狸の畑からも目視出来る場所であった。画像はコンデジのズーム機能を使って撮影した物である。キジには警戒も不安も無かったのだろうか。すぐお隣では長老が日夜農作業を継続してるというのに。
住み着くのはともかくとしても飛来は常であった。子狸の畑の法面の雑木林の中には、時折に彼らの巣が発見された。子育ての現場事例である。叉、冬場になると渡り鳥が羽を休める姿も。とりわけジョウビダキは常連さんであった。小さな体でシベリア方面からの長距離飛行である。
そんな環境と現時点の環境とは大きくは変わっていない。にもかかわらず、キジの子育ては見られず野鳥の飛来も少ない。ましてや巣を掛ける事例などほぼ無くなった。何が原因なのだろうか。そういえばツバメの姿もスズメの姿も皆目見なくなった。聞き及んだ話だが、某国ではスズメが農産物を食い荒らすので捕殺せよとの独裁者の命令に従った結果、食糧の確保に失敗し大量の餓死者が発生したとか。
我が国では野鳥を捕殺せよ・・・・と言ったアホな命令は出ていないのだが。むしろ鳥獣保護法なるものが制定され、自然界の生命体に対し保護育成に努めてるというのに。害獣・害鳥の存在があっても対策は緩やかだ。ムクドリへの対応などいい事例だろう。糞公害・騒音公害があっても鷹で追い払うか、スピーカーで天敵の声を流す程度だ。
ともあれ、我々の農園が野鳥の楽園であったのは過去形のようだ。野鳥を妨害したのでは無い、むしろ歓迎のスタイルだったのに。根本的な原因が存在するのだろうが、何でだろう。