農作業には肥料が付き物である。無論、「無農薬・無肥料栽培」とかの手法に拘る方々もおられるが、まあそれは例外と致しましょう。通常は肥料や農薬を使用して栽培するのが一般的。メジャーな手法の一例としての我々の農作業、平凡と言えば平凡な手法かも知れない。基本線として、農薬の使用は否定しないが幼苗時に限定している。出来るだけ使用を控え、極端な事例に到った場合だけの限定使用だ。無論、肥料は使用するがどちらかというと控えめだ。
肥料の中心となるのは鶏糞である。過去には牛糞や豚糞を使用していたこともあるが、コスパ的に鶏糞に落ち着いた。ちなみに鶏糞の購入は養鶏場では無くホームセンターで行っている。近くに養鶏場もあるのだが単価も変わらず、利便性の良さからセンター購入に到っている。当地では1袋15キロほど入って100円強と言ったところが相場だろうか。徐々にだが上がって来てるようだ。
子狸は1回6袋半ダースの購入を常としているが、仲間達によってはトラックで走り込み、てんこ盛りにして搬送する猛者もいる。そして畑の彼方此方に積み上げているのだ。鶏糞がメインと記したが、他の品目では米糠、石灰、草木灰等も使用している。とりわけ石灰はカルシウム肥料として、土壌改良材として、の両役割があり重宝している。仲間達によりけりだが苦土石灰を使用する事例が多いかな。ちなみに子狸は有機石灰の採用だ。
肥料を多用するのは長老が筆頭かな。肥料の力を借りて栄養補給をとの発想らしい。眺めていると栽培物は力強く容姿も端麗なようだ。やはり肥料の力は侮れない。子狸やお隣の百姓候補生氏はどちらかというと控えめだ。無肥料栽培とかの信念に基づくものでは無く、単に無精なだけかも知れない。出来上がった栽培物は少々貧相だが、自然物の姿で地味な美味しさに恵まれているようだ。
栽培手法は人それぞれ、何が正解とかのメルクマールがある訳では無い。要は個々人が信じた手法で取り組めばよろしいかなと。農作業は大人物の如く、度量が広く寛容なのだ。