サツマイモの栽培は楽しい農作業である。植え込みから期待に胸躍らせ、発育経過に一喜一憂し、収穫の喜びにあふれる。ただ困ったことも1点あり、それは収穫後のイモツルの処分のこと。何せ燃えにくい素材なのだ。ツル性の茎が大半で燃えやすい葉は少ない。従って乾燥期間を十分に確保し、タイミングを図って焼却するのだが・・・・・・・これまた至難の技なのだ。何せ内部に保有する水分量が少なく無い。
毎年のように難儀している。今年の事例だが、イモ掘りで収穫したのが10月の20日前後だったと思う。以来、1ヶ月以上の乾燥期間を取ったのだ。外観上は十分乾燥したかに見えた。そこで百姓候補生氏共々ツルを集めて着火したのだが、燃えるのは着火剤として投入した古新聞のみ、葉に燃え移るもツルへの移行で消えて仕舞う。ツルには水分多々の模様だ。
例年、この時期は同様なことを繰り返している。結果的にほんまに完全に燃えてくれるのは年明け前後だろうか。年末年始は大掃除も兼ねて焼却作業に従事することが多い。この時点まで待つしか無いのが現実であろう。耕地に余裕があれば積み上げていても問題無いのだが。但し、耕地に余裕があるというのは冬野菜の栽培に失敗したとの裏返しで、褒められた代物では無い。
百姓候補生氏も頑張って何とか着火をとチャレンジしてくれたが、結果オーライとは行かなかった。誰がやっても難しいのだ。結局古新聞を多量に燃やしただけで終了。例年のように年末年始の頃合いまで待つのが正解だろうか。先生も走り回る月と言うのが師走の語源とか何とか、アッと言う間の1ヶ月だろう。今年も間もなく閉幕する。