木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

タマネギの定植

2022年11月14日 05時50分09秒 | 耕作放棄地

年内最後の大仕事である「タマネギの定植」に取り掛かった。予定地は耕耘し、元肥をすき込んである。有機石灰も少し多めに散布した。タマネギは酸性土壌を嫌うのだ。天候の加減で雨が降りそうな日を待っていたが、タイミング良く日曜日が雨の予報となった。直前を狙って作業開始、まずは苗の購入だ。種蒔きから始めて苗を自前で育てる方もあるが、仲間の大半は購入派。入手の方法論だが、子狸の印象では個人で経営しておられる種苗店の苗が一番良好な模様だ。思うに、個人商店は信用しか経営の基盤が無く、信用維持のために細部にまで心血を注がれるからでは無いかと想像している。大型店舗は避けられた方が無難かと。

苗は白タマ200本と赤タマ150本を予定した。品種は「晩生」を狙ったのだが、訪問先の大型店舗には「極早生」しか無かった。残念だが、タイミングを外すわけにもいかず、極早生を購入。50本で550円だった。価格も個人商店の方が安いようだ。画像が入手品だが、一晩少なめな水に浸け、水分補給を行った。尚、苗のサイズだが、大きくも無く小さくもない状況のがベストなようだ。小さすぎると発育不良となりがち、大きすぎるとトウ立ちしやすいようだ。画像の苗は手頃なサイズかな。入手した苗だが、子狸は苗の半分程度でカットするようにしている。埋め込みやすいのと、発育初期の負担が軽いと思えるからだ。カットしてもしばらくすれば復活するのでご心配なく。

数量はそこそこあるが、埋め込みだけの作業なので短時間で終了した。白タマと赤タマとの間に見分けの支柱を設置、そこまでしなくとも色合いで解るのだが念の為。埋設直後は、人間で言うと大手術後のような状況、養生が必要だ。とりわけ畝は乾燥しきっているので、水撒きで環境の保全を図ってやる必要があるだろう。数日は水撒きが入用かと。

かくして懸念事案だった「タマネギの定植」も無事に完了した。埋め込んだ苗が健やかに成長してくれるのを願うばかりだが、定着率は85%~90%位かなと想像している。多少の損害はやむを得ないかと。この後年末ぐらいに1回目の追肥を行い、程よく管理して3月位に止め肥を行う予定だ。収穫予想は6月位でしょう、天候の加減にも寄るので状況の見極めが肝心でしょうか。茎が茶色く変色し、半分程度が倒れてきたらタイミングかな・・・・・と。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イモ掘り体験へのお客様

2022年11月13日 05時35分27秒 | 耕作放棄地

どうやら今年も「大御所」の道楽が始まった模様だ。何がって?、観光で来村された人々を農園へと誘い込み、イモ掘り体験を行ってもらうイベントだ。村を観光先に選択するような人々だから、里山や農作業への関心も少なく無いとみえ、呼びかけに応じる方が多いようだ。本日も一組の親子が対象にされたようで、畑の中へと進入していた。子どもさんお二人を連れた中年のご婦人だ。大御所の鋭いところは、応じる方をキチンと見分けていること。興味の無さそうな方々には決して声がけしない。従って、狙われた人々は必ず農園へと入り込んで来られるものだ。

子どもさんは小中学生ぐらいと見え、興味津々のようだ。早速、試掘が始まった。大御所が大量に栽培してるのは「ズイキ」、ご存じだろうが主に茎を食する野菜である。それを大御所はイモをメインとして栽培している。従ってイモ掘りつまり「サトイモ掘り体験」なのだ。スコップで掘り出し、手でイモを切り取っていく。多少汚れるが、気にする方はほぼ無いようだ。というか、気にしないような方々を選別して呼びかけてる模様。子どもさん達も興味津々で掘り出していた。

街の子のようで、農作業の経験は無いのだろう。嬉々として作業に興じている。教室で教科書を丸暗記するだけでは決して得られぬ経験値が積み重なっていく。子どもさん達にとっても貴重な体験だろう。イモ掘りを通じて、我が国の食糧自給率の低さや農作業の大変さ或いは棚田による作業効率の悪さ等に関心を深めてもらえればと願う。戦争とまではいかずとも、海上封鎖されただけで我が国は日干しになってしまう。この現実をしっかりと認識される子どもさんは少ないはず、一個の体験から興味と関心を広げてもらえたらと願っている。ひょっとしたら大御所の行動も、深い部分ではこうした願いが込められた「深慮遠謀」なのかも知れない。

掘りあげた「サトイモ」は一株分、イモはビニール袋満杯となったようだ。いいお土産が出来たようで、親子で喜んでおられた。持ち帰って夕餉の食卓にのぼる事だろう。サトイモを頂きながら、村のこと食料のこと我が国のことなど、親子で話し合ってもらえたら万々歳かな。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チガヤとの対決

2022年11月12日 05時28分05秒 | 耕作放棄地

農作業を妨害するものは様々あれど、当地では「害獣」と「雑草」ではなかろうか。害獣ではイノシシやアライグマに、雑草ではチガヤやススキそれにクズ・・・・・・・困り果ててるのが現状かなと思う。今回は雑草のお話、それも「チガヤ」を取り上げてみよう。ご存じかと思うが、チガヤはイネ科の雑草で、主に畦道等に繁茂する。地下茎で増えるようで、繁殖力が強く次第に耕地の中へと侵入してくるのだ。地下深くに伸びるようで、除去しようと思えば刈り取る位では対応出来ない。スコップで掘り下げ、地下茎全部を除去しないと、残った地下茎の一部から即座に再生してしまうのだ。何とも強烈な生命力で、イタチごっこが続いている。

子狸の畑でも畦道にチガヤが繁殖し、徐々に耕地の中へと勢力圏を広げている。上述のように手鎌で簡単に除去とはいかず、対応策はスコップでの掘り起こしとなる。しかも、少しでも地下茎を残さぬように除去しないと、再生してしまう。とりあえず畦道と耕地の間に緩衝地帯を設けることにし、該当部分を掘り起こす。画像でもお解りのように白い地下茎が地中から飛び出してくる。残さず抜き取るのがなかなか困難で、部分的な切れ端等がどうしても残りがちなのだ。こいつが種子みたいな働きをして、又々復活してしまうのが難儀。

今回はジャガイモの予定地周辺を対策することにした。畝の横で長さが20メートル程度、緩衝地帯は30センチ程度に設定、この部分のチガヤを堀り起こしていく。スコップでの力仕事で、腰に負担が掛かるため休み休みの作業となってくる。天気が良く、気温も程よい状態なので環境的には申し分無い。休息してると別荘地帯でのんびり休養してるような雰囲気で、農園での生活は鋭気を養ってくれる。

掘り出したチガヤの地下茎は畦道等に放置してはならない。必ず乾燥して焼却する必要がある。地下茎を完全消滅しないと、又々復活するのでご注意を。20メートル程の該当地を掘り起こしたら、画像のような分量となった。僅か20メートル程度でこんなにも繁殖していたのだ。乾燥には数日かかったが、焚き火を起こして「火あぶりの刑」、これしか方法が無いのだ。

「チガヤ」や「ススキ」それに「クズ」等には油断は禁物ですぞ、生半可な対応では侵略されてしまいます。心を鬼にして完全撲滅を図らないと、農園が荒れ地へと変貌するのは時間の問題かも。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローゼルの栽培

2022年11月11日 05時54分18秒 | 耕作放棄地

全く見たことも聞いたことも無かったような植物が出現するが、今回も然りで、例によって若き挑戦者であるO氏の仕業である。そもそもの発端は、畑への樹木のような植物の登場であった。小さい間はごく普通の何かの野菜かと思っていたのだが。幹周りが数センチ、茎丈が1メートル強・・・・・どう見ても細い樹木のような印象だった。困った、樹木を畑に植え込んだら地主殿に迷惑が掛かるのに・・・・・と余計な心配をしていたが、そうでは無かったようだ。聞いてみると、列記とした野菜であるとか。

何でも「ローゼル」と称するアフリカ原産の野菜だそうな。主にハーブティーやジャムそれにゼリー等に利用されるようで、生薬として活用される事例もあるとか何とか。ハーブ類を好まれる方々には知られた存在だったのかも知れないが、一般の野菜農家には無縁だったような気がする。彼の挑戦で新たな世界を覗いたような印象だ。彼が一時的な興味で栽培してるのか、商品開発としてチャレンジしたのか不明だが、挑戦意欲には感嘆する。

ローゼルは原産地では多年草として存在するようだが、我が国では冬越しが難しく1年草として栽培されるそうな。時期的には4~5月頃に種蒔きし11月頃に収穫だとか。花を咲かせて実をつけるようだが、実というか厳密にはガクなようだが、この部分が食用になるようだ。東南アジアでは葉も炒め物やスープに利用されてる模様。彼は東南アジア人の知人も多いようだから、そこらのツテで種子を入手したのかも知れない。季節は11月、ローゼルの収穫期だが、彼はどのように活用するのか興味津々で見守っている。果たして食用として有効利用できるのか、花の観賞で終わってしまうのか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エンドウの種蒔きを

2022年11月10日 05時10分05秒 | 耕作放棄地

11月に入り、年内最後の植え付けである「エンドウ」と「タマネギ」の季節が到来した。まずもってエンドウの種蒔きを行う事に。その前に選択条件を記しておこう。子狸の選択は、①ツル有り、②スナップエンドウ、③実エンドウ、が例年のパターンだ。従って下準備も相応仕様となっている。画像のように、品種はアマイエンドウ(スナップ)とウスイエンドウ(実)を選ぶことが多い。余談ながらウスイエンドウは当地の碓井地区(羽曳野市)近辺で開発された品種だとか。

種子のエンドウは一晩水浸する事が多いようだが、時間の都合で2時間だけ水につけた。発芽しやすいようだ。その後2~3粒を単位とし、20センチ間隔程度に仮配置する。種子の数量と株間とを勘案し、微調整して種蒔き位置を決定、軽く土中に埋めた。エンドウは深すぎてもダメだが、浅いと雨後に浮き出ることが多い。種蒔き直後の雨上がりは観察が必要だろう。

準備した畝には18センチのマス目で18メートルのネットを張っている。中程で区分し、スナップと実エンドウとを半分づつとする予定。仲間からは、エンドウを大量に作って出荷する気か・・・・・と冷やかされることが多いが、なあに何時の間にか消えてしまいますね。全体を1品種と誤認するのだろうか。かくして短時間で種蒔きは終了した。他の仲間は準備はしてるようだが、種蒔きには至って無い様子だ。

エンドウは注意してても茎が横にはみ出す事例が多い。ビニールヒモで押さえるようにはしているが、横通路の確保には要注意だ。細めだと通行不能つまり収穫が困難な状況となってくる。勘案して歩行路を確保しておくべきだろう。畝そのものよりも、歩行路の方が大きめな幅となってくる。収穫予定はスナップが4月下旬頃、実エンドウは5月にはいってからかな。収穫の加減で、跡地利用には夏野菜の植え付けを・・・・・・・とはいかないところが辛いかな。空くのが早くても5月末、跡地の再利用を如何にするか悩ましいところだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする