木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ハヤトウリ今昔

2022年11月08日 05時37分28秒 | 耕作放棄地

かっては「ハヤトウリ」の栽培が全盛だった。ほぼほぼ仲間の全員が栽培に熱中していた。「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり・・・・・・」、何時の間にか過去のものとなってしまったようだ。現在栽培しているのは先輩方お二人のみ、寂しい状況だ。子狸もかっては熱中した1名だが、あまりの実りの多さに処分に困り、栽培を断念した。当地ではあまり馴染みが無いのか、ご近所さんからの要望も無く、成果品を持てあましたのだ。1本のハヤトウリが存在すれば、数十個の実りが可能だ。野菜として賞味しても漬け物に加工しても、一軒の家庭で消化できるものでは無い。先輩方はどうしておられるのやら。

上述したように、用途は野菜としての利用か漬け物への加工だ。ブームとなったのは漬け物加工、酒粕を通販で取り寄せ、漬け込んだりしていた。丁度、奈良漬けみたいな仕上がりで弁当のお供に重宝したものだ。結構おいしく食が捗る。いまでも好物だが、流石に挑戦への意欲は薄れた。手間暇掛けてハヤトウリの漬け物を加工するより、奈良漬けを購入した方が早い・・・・・・・何時もの悪い癖が覗いてくる。他の仲間も大半が同様と見えるのか、何時の間にか栽培者はお二人となってしまったのだ。

お二人のハヤトウリ畑を覗いてみた。丁度キウイやブドウの栽培と同様で、棚を組んで手が届く高さに調整してある。ツル性の野菜なので勝手に登ってくれるのだ。繁った葉の中には多くの実が付いていた。秋の11月、丁度今頃が収穫期なのだ。お二人は弁当持参派、多分、弁当の中には何時もハヤトウリの漬け物が在中ではなかろうか。手間暇を厭わぬ挑戦に、敬意を表したいと思う。

ハヤトウリは原産地が中米だそうな。大正時代に鹿児島に伝わった模様で、薩摩(隼人)のウリ、つまり「ハヤトウリ」と命名されたとか何とか。若い実をサラダや炒め物で賞味するケースもありますが、一般的には漬け物でしょう。味は奈良漬けと言っても過言ではないかと。ご飯とのマッチングが最高で、食が進むこと間違い無しです。先輩方のように弁当に常備すれば、昼の時間が待ち遠しくなるかも、チャレンジされることをお勧めします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お天気に恵まれて

2022年11月07日 05時13分00秒 | 耕作放棄地

最近は好天が続いている。空は青空、気温は程々、風も無く雨も無く涼やかだ。思えば1年中で一番良い季候かも知れない。行楽日和とも言えるだろうが、例の流行り病の影響かソコソコの人出の模様。聞き伝えの話だが、文化の日の設定に当たって最も重視されたのが、「快晴の日であること」だったそうな。データーを分析した結果、選択されたのが11月の3日だったとか何とか。真偽の程は定かではありませんので、話半分程度で。まあ、そこらはともかくとして、こうもお天気が良いと農園へと気も向くのだろう。仲間たちも出動の頻度が上がるみたいだ。

本日も数名の仲間が作業中、気候穏やかなので作業も捗るようで、冗談交じりの話も交えながら進捗していく。冬野菜の種蒔きや植え付けはほぼ終わり、残すのは「エンドウ」と「タマネギ」位。この両者が片付いたらいよいよ農閑期への突入だ。2月のジャガイモ植え付けまでしばしの休息期間、冬眠状態が続くかと思う。3ヶ月ほどの休息をどう楽しむかはお好み次第、賢者の方は晴耕雨読か、我々凡人組は温泉巡りかな。農閑期の間は雑草の伸びも少なく、作業の必要性も少ない。タマに顔を出す程度でも維持管理は可能かと。

画像中、頻繁に顔出しするのは「草刈り名人」氏、東大阪からの遠距離出動組だ。本日はコマツナの収穫の模様で、若々しいコマツナを引き抜いていた。コマツナは大きくなっても食べられるが、若い間が食べ頃かと。煮びたしや中華炒め或いはあえもの等用途は多いでしょう。一気に成長するので、早めの収穫と利用が肝心かな。子狸もコマツナを栽培してるが、未だ収穫には少し早めのようだ。

残ったエンドウとタマネギだが、予報では次の日曜日の13日が雨みたい。この雨を植え付けの好条件として直前あたりを狙っている。金~土あたりで植え付けを行い、年内作業の大きな節目と致しましょうかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キウイの収穫を兼ねて

2022年11月06日 05時40分10秒 | 森の果樹園

どうやら良いお天気のようだ。仲間達も早起きして、勇んで準備を行ってる頃だろう。本日は定例の「森の作業日」、子狸は諸事情あって参加が困難となったのでライブ中継は無理となった。過去の画像を利用しながら、本日の作業状況を推測していこうと思う。全般的に言えることだが、春先から中秋までは草刈りがメイン。中秋から真冬に掛けては剪定や伐採等がメイン、冬場から春先に掛けては残滓の処分や植樹等がメインとなってくる。従って本日は「草刈り」や「剪定」或いは「支障木の処分」等が混在してるのでは無かろうか。そうそうキウイが収穫期に入ったかと思われるので、そちらの楽しみもあるかと。

朝晩はかなり冷え込んできた。森に入ってもすぐさま作業とは行かないだろう。焚き火を起こして体を温め、ウオーミングアップからの作業開始かと。無論、火の管理には十分気をつけている。万が一を慮って水タンクも設置し、雨水を溜め込んでもいるのだ。焚き火には収穫したサツマイモの投入もあるかも知れない。何処かで何らかの楽しみを作り上げるのは、人間にとって必要な事、森の中でも同様だろう。暖機運転が終了したら作業の開始、特徴的な事は各位が好きな分野の好きな作業を行う事。統制が取れていないと不安視される向きもあろうかと思われますが、統一体勢よりも各位の動きやすさや得意分野の方を優先しての活動ですか。

勝手にバラバラと作業してるようにも見えますが、不思議と調和とバランスが取れて、何時のまにか纏まった結果となるのが不思議。長年の経験がもたらすのかも知れませんね。仲間達の積み上げてきた技量を頼もしく思えます。

さて作業には「ご褒美」が伴うのが果樹栽培の醍醐味でもありましょう。上述したように、キウイがそろそろ収穫期、本日は取り頃かも。大きなキウイの樹木があり、手の届く高さで調整しています。作業の合間に、誰が言うとも無くカゴを持ってキウイの下に集まることでしょう。楽しみ半分、作業半分で心地よく1日を過ごせてもらえたらハッピーでしょうね。事故の無いように留意しながら秋晴れの1日を楽しんでもらえたら・・・・・・羨ましく思いながらエールを送っておきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アピオスのその後

2022年11月05日 06時02分29秒 | 耕作放棄地

「アピオス」なる野菜が存在することは、以前にご紹介したかと思うが、そろそろ収穫期にはいったようだ。アピオスは別名を「アメリカホドイモ」とも呼ばれ、名称どおりで北米原産のマメ科のツル性野菜だそうな。ジャガイモみたいに地中に出来る根茎の肥大化したものを食するのだとか。何せ見たことも無く聞いたことも無かった品なので、奥歯に物が挟まったような紹介しか出来無いのだが、ご容赦を。主人公は、例の若き挑戦者であるO氏で、変わった野菜類に挑戦することで有名だ。

その特徴はツル性の野菜にも関わらず、地中に実が出来ること。早い話がマメ科のジャガイモと連想したら良いのかも知れない。従って、収穫にはスコップなどで地中を掘り返すのだろうが、勝手にチャレンジする訳にもいかず、彼の挑戦を待っているところ。どんな異物が飛び出してくるのか、興味津々なのだが、果たして。

現況を画像でご紹介しておきます。既に黄色く色づき始めており、どう見ても終盤期の状態。物の本でも11月中旬頃からが収穫期と紹介されている。彼の試掘もまもなくかと思われるが、うまくタイミングが合って見学出来れば万々歳なのだが。

原産地ではアメリカインディアンのスタミナ源ともされたようで、彼らの主食に近かったのかも知れない.騎兵隊との戦闘を支えたのも「アピオス」だったりして。我が国では青森近辺で栽培事例があるそうだが、当地では皆目見かけない。彼の挑戦によって、栽培が広まるのかどうか、若き挑戦者の挑みは続いていくようだ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソラマメの移植作業

2022年11月04日 05時25分12秒 | 耕作放棄地

ビニールポットで「ソラマメの苗作り」を行っていたが、そこそこ大きくなって来たようだ。根も十分張ってるように思えるので、正規の畝に移植することにした。予定地は耕耘作業を行って元肥をすき込み、高畝状態としている。ソラマメの特徴に鑑みて、細いけど横棒も設えている。何せ茎丈が1メートルにも達するので、支柱と言うほどでは無いが突っ支い棒が必要なのだ。支えが無いと倒伏しやすい。それと生育途中で「土寄せ」が必要なので、畝の中央部を少し掘り下げている。溝の中に植え込むようなスタイルかな。

種マメは2袋、数量にして23粒入っていた。発育結果を見ると20粒が苗となっており、3粒がマメのままの状態だった。発芽率86.9%、まあまあの状況かな。一般的な野菜の発芽率が80~85%程度だから、良しとしよう。不良だった3粒のひとつを引き抜いてみた。根は出てるようだが上部へと伸びる芽が出てなかったようだ。何らかの事情で成長出来なかった模様。無論、発芽した20粒も発育結果については多少の差異があり、やはり個体差が存在するようだ。資質の差は承認せざるを得ないだろう。

移植作業は簡単なもので、ミニスコップでポット苗を定着させるだけ、短時間でOKだ。苗をポットから抜き出すと、根が伸びすぎるほどでポットの底にグルグル巻きになっていた。ポットでは窮屈すぎる状態で、早めに移植して正解なようだ。畝は1列、畝長に余裕があるので株間は30センチほど空けた。空間がありすぎだが、日照と通風に余裕を持たせたつもりだ。大きな力が加わる訳でもないので、横棒は細めで十分だろう。

かくして移植作業は短時間で完了した。これから冬越しをして、収穫可能となるのが5月頃だろうか。スナップエンドウの次の出番ぐらいかな。用途はビールのお供だろうか。春先から初夏にかけては豆類の収穫が続いていく、楽しみな季節でもある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする