華頂山と号し、「花山寺」とも呼ばれる。当寺は貞観11年(869)遍昭僧正が陽成天皇の降誕に際して発願し、天皇の母藤原高子よよって建立されたと伝わる。旧地は西北の花山山にあったとのことである。元慶元年(877)定額寺となり、年号をとって寺名とした。寛弘2年(1005)、花山天皇が女御忯子の死を傷み、当寺にて出家落飾し、花山法皇と号された。現在の建物は安永年間(1772~81)の建立とつたえ、本堂には本尊薬師如来像のほかに遍昭自作とつたえる木像や花山法皇の宸影等を安置する。竜宮づくりの山門は天台寺院としては珍しく、また楼上に安置する梵天・帝釈天立像がある。寛政9年(1797)在銘の梵鐘がある鐘楼がある。
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