権現寺 清光山と号する浄土宗の寺で、愛宕権現の本地仏勝軍地蔵を祀るので「朱雀権現堂」「朱雀の地蔵堂」ともいわれ、その名は古く「太平記」にも出てくる。
この地蔵尊はもと大和国(奈良県)元興寺にあったが、天安2年(858)付近の七条朱雀の歓喜寺に移し、同寺荒廃後も権現堂のみが残った。その後、明治45年(1912)国鉄山陰線の敷設によって、現在の地に移った。
本堂には本尊阿弥陀如来像を安置し、地蔵堂には勝軍地蔵と厨子王丸の身代わりとなり、その危難を救ったとつたわる身代わり地蔵尊を安置する。また寺宝に厨子王丸をかくまったという葛籠の断片がある。この伝説は、森鴎外の『山椒大夫』にもなった。毎年8月20日頃権現堂が開扉される。
地蔵堂の横に石造観音・地蔵坐像があり、旧歓喜寺の遺仏といわれている。
参道に 源為義の墓がある ➡ 墓下005 源為義 源頼朝の祖父
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五七五
物忘れ すごく進んで 老いを知る /吉田
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