四条大橋
はじめて橋が作られたのは12世紀半ば頃、平安末期に祇園社・八坂神社の参詣のためだった。
鴨川の氾濫で橋が流失することが多く、近世以降は河原に板を渡して板橋としていた。
安政3年(1856)になって本格的な橋が架けられた。川中に42本の石柱を立て、橋板を敷いた。石柱の板橋だった。
鉄橋になったのは、明治7年(1874)で当時鉄橋はどこにもなかったので「くろがね橋」と呼ばれ注目された。渡り初め式には祇園の芸姑約400人が総出で参加した。
橋建設費に費用がかかり借金返済のため 通行費を取った。 「銭取橋」とも呼ばれた。
明治35年(1902)には橋の中央にアーチを取り付け、夜は電球で飾りつけた。東向きには「山紫水明」 西向きには「柳緑花紅」とアーチに彫られていた。
「銭取橋」の評判は悪く、3年後にとりやめとなった。
明治44年(1911)鉄筋コンクリート橋に改良され、市電が開通した。
現在の橋は昭和10年(1935)6月の水害後、昭和17年(1942)12月につくられたもの。その後一部改築された。祇園祭の神幸路になり、橋上で神輿洗いの神事が行われる。他に目立った伝説・行事はない。
北方面 向こうの橋は 三条大橋
南方面 向こうの橋は団栗橋
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