今日は、先日寄せていただいた『相国寺(しょうこくじ)』の天井に描かれている「鳴き龍」のお話です。
この『相国寺(しょうこくじ)』は、禅宗の寺院で、室町幕府三代将軍、足利義満が作ったお寺です。
義満は、中国の宋にならって、鎌倉や京都の寺院をランク付けしたらしいです。
京都では、「京都五山」と呼ばれています。
南禅寺は別格扱いにして、第一位を天龍寺、第二位を相国寺、第三位を建仁寺、第四位を東福寺、第五位を万寿寺としました。
多分に政治的な理由があって、この順位付けが行われたとのことで、大寺院であっても大徳寺や妙心寺などは含まれていません。
そういった経過はともあれ、相国寺が大寺院であることには変わりがありません。
聞くところによると、金閣寺や銀閣寺は、この相国寺の塔頭寺院だということですが、どうなのでしょう・・・。
多くの禅宗の寺院がそうであるように、朝廷の使いが通る「勅使門」の前には、必ず池があります。
遠くに「同志社大学」が見えています。。。
この池を渡ると、大きな三門が出迎えてくれるはずなんですが・・・。
なんと、三門は無くて、跡地となっていました。
でも、昔はあったみたいですね。
三門を過ぎると、法堂(はっとう)があって、方丈(ほうじょう)があるはずです。
ありました。。。
相国寺の法堂です。
法堂は、僧が修行をしている人に、法を説くところだそうです。
この法堂の天井に有名な「鳴き龍」という龍が描かれています。
さすがに、本物は撮影できませんのでパンフレットを撮影・・・。
あちこちの、お寺には天井に龍が描かれていますが、ここの龍は「蟠龍図(ばんりゅうず)」と呼ばれています。
この絵は、狩野永徳の息子の狩野光信作と言われています。
「鳴き龍」とも言われて、法堂の中で手をたたくと、龍が鳴いているように響くとのことでした。
私も叩いてみましたが、今一つ・・・。
しかし、迫力がある龍でした。
方丈にも寄せていただきました。
前のお庭がきれいに整えられていました。
方丈をぐるりと一周・・・。
綺麗なお庭でした。。。
おまけと言っては何ですが、相国寺の中に『宗旦稲荷』という神社があります。
稲荷というくらいですので、狐がいるのですが、ここの狐は昔「千利休」の孫である「千宗旦」に化けて、上手にお茶をたててくれたという言い伝えがあるそうです。
おもしろい話だなあと思って、記憶に残っていたので、ちょっと行っておがんでおきました。
派手な桜や紅葉はあまり見かけませんが、落ち着いた良い感じのお寺だと思いました。
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