ベアと一時金について

コメントにベアと一時金の質問があったので、回答させていただきます。

最近新聞で春闘の結果が掲載されています。
大手の組合でベア１５００円・２０００円とかあると、
「え、たったそれだけの昇給しかないの？」
と思われるかもしれませんが、少し違います。
ベアとは、ベースアップのこと。
これは、基本給に、上乗せされる額です。
それに、これは組合員全員、新入社員も含む企業が多いです。
例えば、基本給２０万円、ベア２千円の場合、今年の基本給は２万２千円。
さらに定期昇給が３千円あれば、基本給２０万５千円となります。
この２０万５千円に翌年からずっと昇給金額が加算されます。
企業は人件費を増やしたくないから、ベースアップはそんなに簡単には認めません。
でも、組合は、これが固定給になるので、頑張ります。
特に日本は簡単に給料を減らせませんから余計です。
また、企業によっては、退職金計算が、この基本給が元になっています。
※能率給などこの場合、考慮していません
また全部の企業が対象ではありません
新入社員が、入社してから、給料が多くなるのは、こういうからくりがあります。

一時金は、一般的にはボーナスのことです。
ただし、春闘で妥結の場合、ほとんどの企業は現在１年分の企業が多いです。
６か月分というのは、１年間で平均６か月出しますよ、ということです。
でも、これ、平均です。
３か月ずつという企業は結構少ないです。
というのは、ボーナスは各種手当・査定も含めた企業が多いです。
組合のある会社なら、組合から計算式など発表され、査定をそれで割り出します。
今は、単純に誰でも同じという企業は少ないです。
中には、同期で１００万円以上の差があるということもあります。
業績の中からの生活給・能率給なので、仕方ない面もあるかもしれません。
いずれにしても、ここ３年間では今年最も低い数字になり、景気は不透明です。

また質問のある方は、お気軽にコメントへ書き込みをお願いします。