工房八重の部屋

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アスニー山科講座 「祇園祭山鉾の起源と風流囃子物」は面白い!

2012年07月13日 | Weblog
11日(水) 610回

「祇園祭山鉾の起源と風流囃子物」講師は 仏教大学 文学部 教授  八木 透 氏


祇園祭りはなぜ蒸し暑い季節に行われるのか? 

平安時代には、梅雨時の河川の氾濫による伝染病、食中毒など、今のように消毒薬や

薬もない時代は、その原因は、恨みを持って死んだ人の祟りと考え、

そのたたりを鎮めようと9~10世紀から行われた。その当時は神輿が主であった。

鉾等が造られたのは14世紀からで、町衆が主になった歴史ある祭りです。

ちまきは、各山鉾で「蘇民将来子孫者他」と書かれた厄除けのちまきが配られ、

販売されます。

昔、神(スサノオノミコト)が旅で一夜の宿を求めた時に、富者の巨旦将来は宿を断り、

貧者の蘇民将来は、藁の布団とヒエの食事を出してもてなしました。

その返礼として、蘇民将来の子孫は疫病にかからないとされ、茅の輪

を腰につけさせたのが、ちまきの始まりとされています。

ちまきは、1年間の厄除けとして玄関に飾り、祇園祭りの時に、また購入します。

囃子は、怨霊が空からやってくると考え、怨霊を集め、鴨川から淀川を通り、

大阪湾に流すために、行われ始めた! 風流囃子物として、賑やかに行われるのです。

祇園祭りを研究されている、八木 透 氏の講義は、時間がた経つのを忘れる位に

興味深く、面白い講義でした。


講師は 仏教大学 文学部 教授  八木 透 氏