8月27日夕方にFNNが次のように伝えました。
『維新の党の最高顧問を務める橋下 徹大阪市長は、27日午後、大阪市役所で記者会見し、大阪の地方選挙に向けた取り組みなどを念頭に、松井大阪府知事とともに離党することを、正式に表明した。
維新の党の橋下最高顧問は「僕と松井知事は、国政政党からは離れると。大阪の地方政治の方に、しっかり軸足を移すと。そして、今、安全保障法制で、非常に日本にとって重大な局面なわけですよね。こういう状況の時に、政党内で内紛をやってるような状況じゃないですから。役職を辞任するだけじゃなくて、政党を離党する方がすっきりすると、うまく収まると」と述べた。
27日午後、カメラの前で離党することを表明した、維新の党の橋下 徹最高顧問。
考えを同じくする松井一郎顧問も、「離党しますよ。維新の党はね、もう、めんどくさいので」と話した。
党の創設者である2人が、そろって離党することになった、今回の党内抗争。
きっかけとなったのは、柿沢未途幹事長のある行動だった。
9月に行われる山形市長選挙で、維新の党として、どの候補者を支援するかが決まっていない中、柿沢幹事長は、民主党や共産党などが支援する候補者を、個人的に応援。
このことに、橋下氏に近い大阪系の議員が反発し、柿沢幹事長の辞任を求めた。
26日に行われた、党所属議員が集まった会合では、出席議員からは、「党が割れるか、割れないかという厳しい状況に来ているというのが、みんなの認識」、「柿沢先生、いっぺん下がった方がいいですよ。これから先のこと考えたって」などの声が上がり、まさに分裂含みの展開をたどる中、柿沢氏の処遇は、松野頼久代表に一任された。
維新の党の柿沢幹事長は「この身をていして覚悟を決めて、頑張っていきたい」と述べた。
そして迎えた27日、柿沢氏の幹事長続投が固まったことから、橋下氏は離党を表明することになった。
橋下最高顧問は「安保法制への対応と野党再編を、維新の党がしっかりやってもらって。それで、大阪府知事・大阪市長選のダブル選を僕と知事がやるために、今回のような結論にしたということなんです」と述べた。
「今後は、大阪行政に専念する」と強調している橋下・松井両氏。
その2人に同調する議員が出ないとも限らず、維新の党は、大きな岐路に立たされている。』
山形市長選挙は、自民党系が推薦する候補者と民主党や共産党などが支援する候補者の一騎打ち状態ですが、水面下では激しい、緊迫した状態での「にらみ合い」が続いています。
一方で、それと同じように、維新の党も「保守派」と「民主党系」との争いが激化しています。
安全保障関連法案に対案を出した点は、評価できますが。
公明党が創価学会の反発を受けて地盤沈下が進んでいることや、民主党が支持を失っていることと同様に、維新の党は看板議員や看板となるキーパーソンが居なくなれば、大きな支持層の減少を招くでしょう。
維新の党の橋下大阪市長と松井大阪府知事が離党して分裂へ進むのは、むしろ当然の結果です!!
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