乗員1名の方が行方不明になっており、他の乗員・乗客の方も救出や車両被害などに遭われています。
心からお見舞いを申し上げます。
NHKが8月2日早朝に、次のように伝えました。
『先月31日、北海道苫小牧市の沖合で起きたカーフェリーの火災は、3日目になっても鎮火せず、行方が分からない乗員の捜索にも影響が出ています。火災が起きている現場には、直接、消火剤を注入することができておらず、不用意に接近した場合、二次災害のおそれもあることから、海上保安本部は、船体への放水で温度を下げながら慎重に捜索を進めることにしています。
先月31日、苫小牧沖で起きたカーフェリーの火災は、発生から3日目の2日朝になっても鎮火していません。
1日は特殊救難隊員が2度にわたって船内に入り、行方不明になっている2等航海士の織田邦彦さん(44)の捜索を行いましたが、煙や熱に阻まれ、十分な活動ができない状態です。
また、火災が起きている現場には、直接、消火剤を注入することができない状態が続いています。
火災現場が密閉空間になっている可能性があり、不用意に接近した場合、中の可燃性のガスが爆発的に燃える「バックドラフト」と呼ばれる現象が起きるなど二次災害のおそれがあるためです。
このため、海上保安本部は、複数の船から放水を行ってフェリーの船体の温度を下げながら捜索活動を続け、織田さんの発見を急ぐことにしています。
バックドラフトとは
船内のような密閉に近い空間で火災が起きた場合、酸素が減って可燃性のガスが充満することがあります。その場合、密閉していた空間の扉を開けるなどして新たな空気が入ると、爆発的に燃え上がる「バックドラフト」と呼ばれる現象が起きることがあります。ビル火災などでも起きることがあり、扉を開けたとたんに消防士の側に炎が吹き出してくるため、消火活動の際には十分に注意しなければならないこととして知られています。
船舶火災に詳しい北海道大学大学院の藤田修教授は「フェリーの車両甲板という閉じた空間での火災なので、現場の映像を見るかぎり、バックドラフト現象が起きる可能性がある。中に入っての消火活動は難しいので、外から冷やすしかなく、完全に冷やしきるにはかなりの時間がかかる」と指摘しています。』
筆者やその家族、親族もフェリーを利用したことがありますが、自動車の運転や輸送が社会を支える現代社会では、車両を搭載して港から港へ行くフェリーは便利な交通機関です。
その一方で、フェリーの横転や火災などには細心の注意と対策を払う必要があり、特に「可燃性」である乗用車や大型トラックの対策は大きな問題です。
車両を搭載する場所は、どうしても「大きな閉鎖空間」になってしまう、構造上の問題があり、強いて言えば、「短いトンネル」のような環境だからです。
今回の火災現場付近には冷凍車があるとの報道もあり、消火活動には尚更問題があろうかと推定されます。
今回のフェリー火災の徹底的な原因究明と対策を、関係当局や関係業界にお願いしたい、と思います。
下のブログランキングに参加しています。ご支援のクリックをお願い申し上げます。
↓
防衛・軍事 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
有料記事では、あなたが知らないと損をする、報道されない国内外情勢や政治、軍事、外交、経済、技術などの深層や戦略などを、丁寧にお伝えします。
↓
有料記事掲載サイト:以下リンク先→
新生日本情報局 ※(有料記事サイト)1ヶ月1000円で期間中は有料記事が読み放題、見放題で定期購読ができます。
定期購読の方法については、以下リンク先→
※(ヘルプ欄)課金記事を読む 有料の記事を読むには?
本日の有料記事
TPPの閣僚交渉がまとまらず その本当の背景とは??
ハワイで開催された、参加12ヶ国で行われたTPP(環太平洋経済連携協定、環太平洋パートナーシップ協定とも言う)の閣僚交渉は、「ある国」のせいで交渉がまとまらず、更なる閣僚交渉の場が必要になりました。
その「ある国」とは、ニュージーランドであり、乳製品の低い輸入関税枠の大幅な拡大を要求した、と言われています。
その本当の背景とは??
記事の続きは、以下リンク先→
新生日本情報局 ※(有料記事サイト)1ヶ月1000円で期間中は有料記事が読み放題、見放題で定期購読ができます。
定期購読の方法については、以下リンク先→
※(ヘルプ欄)課金記事を読む 有料の記事を読むには?
下のブログランキングに参加しています。ご支援のクリックをお願い申し上げます。
↓
防衛・軍事 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ