8月29日午前5時58分頃に北朝鮮の首都平壌近くから発射された弾道ミサイルは、日本の北海道上空を越え北方領土沖の太平洋上に落下した暴挙は、北朝鮮の重大な脅威を証明するものになりました。
日本や世界の安全を脅かす邪悪な存在そのものです!!
既に多くのメディアが報道していますので、まずは同日の防衛省が次のように北朝鮮の弾道ミサイル発射について公表しています。
『1.北朝鮮は、本日午前5時58分頃、北朝鮮西岸のスナンから1発の弾道ミサイルを北東方向に発射した模様です。詳細については現在分析中ですが、発射された弾道ミサイルは、午前6時05分頃から07分頃にかけて北海道渡島半島及び襟裳岬の上空を太平洋に向けて通過し、その後、午前6時12分頃、襟裳岬の東約1180kmの太平洋(我が国の排他的経済水域(EEZ)外)に落下したものと推定されます。また、飛翔距離約2,700km、最高高度約550kmであったと推定されます。
2.これを受け、防衛大臣は「①我が国領域及び同周辺海域における被害の有無の確認を徹底すること②米国等と緊密に連携しつつ、必要な情報の収集・分析に全力を挙げること③不測の事態の発生に備え、引き続き警戒監視に万全を期すこと」との指示を出しました。また、防衛大臣が国家安全保障会議(四大臣会合)に出席し、情報の集約及び対応について協議したほか、防衛省内において関係幹部会議を開催するなど、対応に万全を期しているところです。
3.防衛省・自衛隊としては、引き続き、情報の収集・分析や警戒監視等に全力をあげるとともに、今後追加して公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとします。』
今回の弾道ミサイル対応で注目されるのは、日米両国の高いミサイル探知・追跡能力が証明された一方、残念ながら日本の防空体制が「ハリネズミ」のように鉄壁ではない事実と、北朝鮮の弾道ミサイルが3つに分離して飛行した可能性があることです。
同日08時50分に産経ニュースが「【北ミサイル発射】(動画あり)防衛省幹部「今までにない緊張感」多弾頭への脅威高まる」の題で次のように伝えました。
『北朝鮮のミサイル発射を受け、防衛省は関係幹部会議を開くなど慌ただしく対応に追われた。
防衛省幹部は「列島を通過する形で発射され、今までにない緊張感があった。現時点で被害が出ていないということで少しホッとしている」と話した。
この日、航空自衛隊は早朝から北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えた地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の米軍横田基地(東京都)と岩国基地(山口県)への展開訓練を行い、訓練の予定は事前に公表していた。自衛隊幹部は「北朝鮮は展開訓練に合わせて発射した可能性があるのでは」との見方を示した。
多くの自衛隊幹部が今回の発射で最も注目しているのがミサイルが3つに分離したとされることで、ある幹部は「多弾頭だったとすれば脅威は格段に高まる」と指摘し、詳細な分析が必要だと強調した。』
更に、同日21時29分に同メディアが「【北ミサイル】射程、なぜ2700キロ止まり? 「3分離」の真偽は…急ぐ解析」の題で次のように詳細に伝えました。
『政府は、北朝鮮が29日に発射した弾道ミサイルについて「これまでにない重大で深刻な脅威」(安倍晋三首相)と捉えている。ミサイルの種類や空中分離の有無など解明すべき点は多く、米国とも協力して詳しい解析を急いでいる。
「飛距離などを考えた場合、5月14日に発射された中距離弾道ミサイルの可能性がある」
小野寺五典防衛相は29日、記者団にこう語り、今回のミサイルが「火星12」である可能性を強く示唆した。
火星12の最大射程は約5千キロ。ただ、今回の発射では約2700キロだった。最大射程に届かなかった理由については、識者らの間で見解が分かれる。
防衛省幹部は「燃料を減らしたり、途中で燃焼を止めて意図的に距離を抑えたりした可能性もある」とみる。これに対し、元自衛艦隊司令官の香田洋二氏(元海将)は「最大射程を狙って失敗したのではないか」と指摘。ミサイルを推進させるブースターを切り離すタイミングが遅れたなどの理由で距離が延びなかった可能性を挙げた。
一方、今回の発射で、日本海に展開したイージス艦などのレーダーは3つの航跡を捉え、すべて太平洋の同一海域に落ちたことが確認された。このため政府は「日本海上空で3つに分離した可能性がある」(菅義偉官房長官)として分析を進めている。
香田氏は、3つに分離したとすれば(1)弾頭(2)ブースター(3)その両者をつなぐ接合部か弾頭部の覆い-だったと推測する。元航空支援集団司令官の永岩俊道氏(元空将)は、ミサイルの飛行データを地上基地に送信するテレメーターが分離した可能性もあるとみる。防衛省は「分離しなくても航跡が3つに見えることはある」(幹部)と慎重に分析を進める構えだ。
ただ、いずれにせよ今回の発射が北朝鮮の核・ミサイル開発に必要なデータをもたらしたことは否定できない。5月14日の火星12は通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射され、最高高度は約2100キロに達した。これに対し、今回のミサイルは最高高度約550キロの通常軌道だった。
ロフテッド軌道では大気圏に再突入する角度が直角に近いため摩擦が少なくなり、高温や振動で弾頭が損傷する度合いは小さい。永岩氏は、今回は通常軌道で発射することで「北朝鮮が(着弾直前の)終末段階の精度を高めるデータの取得を図ったのではないか」とみている。
北朝鮮が目指す核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)配備には、こうした再突入技術の確立や弾頭の軽量化、推進エンジンの強化が欠かせない。
河野太郎外相は29日、記者団に「北朝鮮の核の小型化が進んでいるだろうと思う。ミサイルに使われているエンジンの大型化も現実になっている」と述べ、今回の発射が北朝鮮の核・ミサイル技術進展につながるとの認識を示した。(千葉倫之)』
いずれにせよ、北朝鮮が国際世論や国連制裁などを無視して、更なる弾道ミサイルや核の開発に邁進しているのは間違いありません。
そして、日本の防衛体制、とりわけ弾道ミサイル防衛一つを取っても全ての国土の防空を完璧に守る体制はお世辞でも不足している実態が浮き彫りである事実も強く認識しなければなりません。
北朝鮮の弾道ミサイルが北海道上空を越え落下、米国本土すら狙う北朝鮮は世界の脅威だ!!
早急な自主防衛体制や弾道ミサイル等からの完璧な防衛体制や敵基地攻撃能力などの反撃・報復能力の確立を急げ!!
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8月29日、トランプ米国大統領との電話会談についての会見(北朝鮮による弾道ミサイル発射事案)を行う安倍首相
出典:首相官邸HP
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