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欲望を満たしたその先に無欲は有る

2014-02-27 21:00:00 | 人間としての修業
「欲望はいけない」なんて言いますが、欲望って本当に悪い事なのでしょうか?

ワタリは現在非常に無欲で、生活基盤に繋がる金銭欲しか有りません。
これは、見る人が見れば非常に素晴らしい事のようにも欠落しているようにも見えるんだそうですが、こうなった理由なんてしょうもないんですよ。

だって、名誉や誇りなんて有ってもおまんま食えないし、必要でない物がいっぱい有っても意味がないし、本当に美味いしいのならばいいけれど安っぽい食事でお腹を満たしても美味しくないし、道楽も時々出来れば良いし。
ブランド物なんてその最たるもので、それを所持している自分と言うのを自慢している人がいるとなんて古臭い事をやっているんだろう?この人は余程自分と言うのを特別だと感じてはいないんだな。と感じます。

でもね、今こう言う風になっているワタリでも、実は独身の頃は自分が稼いだお金で好き放題していたんですよ。

それこそ、バンドの追っかけから逆ナンパ、自分の美容の為に給料継ぎ込んだり欲しいブランド物を買いあさったりボーナスが出れば買い物祭り、食道楽・・・。

思いつく限りの欲望を20代の頃は満たしまくり、生活基盤が危うくなった事が何度も有ります。
その度強くなった運気だけで持ち直して来ましたが、本当に自分にしか被害が出ない独身時代に好き放題やって欲望を満たし続けたからこそ無欲で有るんだと思います。

逆に言えば、当時痛い目に会ったからこそ金銭欲しか残らなかった訳で、ツインは『インスタントに稼いだからあっと言う間に消えたんだよ。』なんて言いますが、これらの経験から本当の無欲と言うのはありとあらゆる欲望を満たし、それらの価値と言うのを魂レベルで自身の体験として学んだ先に有るんだと思います。

なんて言うか、まとまったお金が手に入ると後先考えずに真っ先に自分の欲しい物を買う若者の行動を見ると解ると思うんですが、彼らの欲しがるものと言うのは大体実生活には不要な物ばかりです。

しかし、ワタリ自身もそうでしたが経験の浅い若者に物の価値なんて解る訳がないんです。

ありとあらゆる事に言える事ですが、自分にとって本当に必要かどうか?と言うのは実際に手にしないと解らず、それを理解する為にはありとあらゆる欲望を満たす事が一番手っ取り早いんです。
そして、これは水無 昭善氏がある番組で言っていた事ですが、「煩悩を知らねば煩悩は解らない。」

自分に必要かどうか?と言うのが解るようになるとごく自然に無欲な方向に向きます。
そして、それが欲望で有ると言う事が解り、無駄な事だから止めろと他者に論せるのは自身が体験をしているからなんです。

だから、ワタリは無欲と言うのはありとあらゆる欲望を満たしたその先に有る。といつも思うのです。

でも、ありとあらゆる欲望を満たすには対価が必要です。

まず、先払いするのは欲望を満たす為の道具であるお金を自身の労力で手に入れる事。
その先はありとあらゆる欲望を満たした後の後払いです。

しかし、この後払いがものすごいので、人によっては地獄と感じるかもしれません。
が、それは自身が選んで来た対価なので、しっかりと受け止めて後々同じ目に会わないようにするのが一番有意義なやり方だと思います。


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