切り絵

浮世絵を切り絵に

名所江戸百景 浅草川首尾の松御厩河岸

2018年08月02日 | Weblog

浅草川首尾の松御厩河岸

隅田川の船遊びは四季折々で様々な趣向がこらされており、納涼船は夏の風物詩であった。「首尾の松」は倉庫街蔵前の一画にあり、船で吉原へ向う遊客がこの松を見て今宵の首尾を語り合ったのが由来だ。時代劇では障子をはめ込んだ小部屋付きの舟を屋形船と称していて、暑気払いの舟遊びに使われた。のちに屋形船が幕府により規制され、代わり に登場したのが二人差し向かいで、一杯やるくらいのスペースの舟、それが屋根舟である。この屋根舟には障子がなく、簾が吊ってあるだけで密会に利用される事のほうが多かった様だ。船頭は船を人目につかない岸辺へ寄せて、暫くのあいだ居なくなるという気を使った。

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