今戸は隅田川の西岸、山谷垣がこの川に直角に注ぐ合流点から北へかけての川沿い一帯の地をいう。この地の粘土質の土壌が焼物に適し、瓦を焼く職人が多く、瓦のほかに人形その他の焼物を製造した。これらを総括して「今戸焼」といい、江戸名物の一つであった。国芳は、その瓦を焼く窯を主題にとり、瓦焼きを営む職人や周囲の光景を、洋画の視覚で捉えて描出した。窯から立つ煙のうねりと、拭きばかしによる洋風の濃淡が印象的である。遠方にボッカリと藍色に浮かぶ山は筑波山。窯のくねり、人物のプロポーション、白雲などが近代的描法で描かれている。
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