「掛川」
掛川宿のはずれには橋がある。凧が画面からはずれるほど高く上がっている。遠景には険しい秋葉山がある。手前に描かれた御神灯は防火の信仰の秋葉権現への入口を示す。供を連れた僧侶が渡ってくる。旅の老婆とその連れの男。そして凧の糸が切れて叫びながら追いかける童子。田植えの農夫を描き、季節を表現している
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
「千駄木団子坂」
団子店が並ぶことから称される団子坂は、別名千駄木坂・潮見坂とも云い、現在の文京区千駄木にあたりで眺めの良さに多くの人が訪れた。坂の上に位置する紫泉亭はもと植木屋楠田宇平次の園で、種々の花が植えられ、花見の名所となった。下方の桜並木は、根津権現社境内とする説もあり、手前の水面は不忍池の様だ。
名所江戸百景 市ヶ谷八幡宮 「市ヶ谷八幡宮」手前に見えるのは,市谷御門に架かる橋。その橋上から一望した市谷八幡を見た図。JR市谷駅近くの市谷八幡社(現在の亀岡八幡宮)は太田道潅が鎌倉にある鶴岡八幡宮を勧請...... >続きを読む
「日坂」にっさか(静岡県掛川市佐夜鹿)
日坂は箱根に次ぐ東海道の難所の一つと言われる中山峠の小夜。急峻な坂道は駕籠かきも商売にならない。空駕籠を持って登る駕籠かき。下る旅人。この峠の日坂寄りにある伝説の「夜泣石」を眺める人達。山賊に殺された妊婦が産み落とした赤子を慕ってこの石が夜泣きしたと伝えられている。
「金谷」
金谷宿は島田宿と大井川を挟んで反対側の岸辺。中央奥に山が見えるが実際には存在せず、牧が原台地を描いたのだと推測される。川の中で荷物を大勢で担ぎ上げている川越人足達や、対岸に着いて一仕事終えた人達が休憩をしている様子が描かれている。
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