「備前田ノ口海浜瑜賀山鳥居」 (岡山県倉敷市児島)
備前の国 児島郡にある田の口は日比浦西二里半にある海村で小港をなしている。田の口より北一里に瑜賀山があり、ここには蓮台寺がある。瑜賀山下には宿屋五、六十軒が両側に立ちならび、坂路には仁王門銅華表(鳥居)等があった。鳥居は「明神鳥居」で、最上部の笠木とその下の島木に反りがみられ、岩上には亀腹の上に両柱が立ち、中央の貫が柱の両外面に出て、島木と貫の間には額束があるが何もかかれていない。
「備前田ノ口海浜瑜賀山鳥居」 (岡山県倉敷市児島)
備前の国 児島郡にある田の口は日比浦西二里半にある海村で小港をなしている。田の口より北一里に瑜賀山があり、ここには蓮台寺がある。瑜賀山下には宿屋五、六十軒が両側に立ちならび、坂路には仁王門銅華表(鳥居)等があった。鳥居は「明神鳥居」で、最上部の笠木とその下の島木に反りがみられ、岩上には亀腹の上に両柱が立ち、中央の貫が柱の両外面に出て、島木と貫の間には額束があるが何もかかれていない。
浜名湖は淡水湖であったが、明応7(1498)年大地震にて海と一つになった。その地点を今切という。この今切とは反対に、浜名湖の奥深く東側に引佐(いなさ)の細江がある。この南岸が堀江である。細江は狭い入り江で、図中の遠方が浜名湖の中心部へつながって逆S字形に湾曲している。館山寺はうしろに山を控え、この引佐の細江を眼下にみて、浜名湖の勝景の一つにかぞえられている。