東海道五十三次 濱松「濱松」東海道の半ばを越えた濱松。冬枯の原野は寂しい。一本杉の傍らでたき火を囲んで、たばこを吸いながら暖をとる農夫たちのところへ、旅人が冷えた体を暖めようと話しかけて来る。世間......
東海道五十三次 見附「見附」天竜川の東岸に見附の宿場がある、遠江国の国府であったこの地は、江戸時代以前東海道最も栄えた宿場町だった。京都から江戸へ向かうと初めて富士山が見える事から「見附」と言われ......
東海道五十三次 袋井「袋井」袋井宿は東海道五十三次の東西どちらからも27番目の、真ん中の宿で東西文化の中間点として、物資と人々の往来や、秋葉山への参拝客などで賑わったといわれていた。四方を丘に囲ま......
東海道五十三次 掛川「掛川」掛川宿のはずれには橋がある。凧が画面からはずれるほど高く上がっている。遠景には険しい秋葉山がある。手前に描かれた御神灯は防火の信仰の秋葉権現への入口を示す。供を連れた僧......
東海道五十三次 掛川「掛川」掛川宿のはずれには橋がある。凧が画面からはずれるほど高く上がっている。遠景には険しい秋葉山がある。手前に描かれた御神灯は防火の信仰の秋葉権現への入口を示す。供を連れた僧......
「熊谷宿」
木曽街道9番目の宿 画面右側の杭に「右おしげうだ」(忍行田道)「左深谷二里廿丁」と刻まれている熊谷宿に入る手前の別れ路を描いている。吹上を過ぎると此の絵のように、くねくねと曲がった堤の上を中仙道は通っている。後脚をあげ尻尾を振る馬が、飼葉を食べている。駕籠の客が旅人に声を掛けている様だ。左側の茶店の行灯には「あんころ」「うんとん」と書かれ、上半身裸の休憩場面など夏を感じる。熊谷と言えば夏の暑さで有名なところである。