切り絵

浮世絵を切り絵に

名所江戸百景 市ヶ谷八幡宮

2019年02月21日 | Weblog

市ヶ谷八幡宮

手前に見えるのは,市谷御門に架かる橋。その橋上から一望した市谷八幡を見た図。JR市谷駅近くの市谷八幡社(現在の亀岡八幡宮)は太田道潅が鎌倉にある鶴岡八幡宮を勧請したことが始まりといい、鶴岡の鶴に対して亀岡八幡の別称がある。歓楽街であった門前を中心に信仰と行楽を兼ねていた。画面右上方に花盛りの本殿を配する。また左手奥に描かれた尾張徳川家の上屋敷と火の見櫓のあたりは、現在は防衛省駐屯地になっている。

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名所江戸百景 真埼辺より水神の森

2019年02月11日 | Weblog

真埼辺より水神の森

真崎辺りは、荒川区南千住の白鬚橋のたもとにある朝日神明宮の周辺で、今の石浜神社になる。境内に名物の吉原豆腐の田楽屋が軒を並べていた。甲子屋は特に有名で、江戸名物料理のひとつに数えられていた。丸窓を遮断している白い障子と暗い室内のコントラストが巧みであり、室内の椿 の花と窓外の梅の花を対比することで、この大胆な構図を粋で酒落たものにしている。対岸の森にわずかに水神社が見え遠景には筑波山が見える。

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広重 名所江戸百景 蒲田の梅園

2019年02月01日 | Weblog

蒲田の梅園

江戸の南西に位置する蒲田はかつて多くの梅園があった。農家が副業として梅干しを作り、海苔と並ぶ大森名物として売られていた。この梅園は,園内に池を造り,茶店が置かれていて、花の季節には人気を博し遠方からも、多くの客が訪れたという。梅の木の背後に、いくつかの石碑がえがかれている。今の梅屋敷公園にも、石碑が、多くは復元ながら散在する。右手前の山駕籠は梅見をする間待たせている様だ。

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