切り絵

浮世絵を切り絵に

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2025年02月03日 | Weblog
 
六十余州名所図会 安藝
「安藝」 厳島 祭礼之図日本三景の一つである厳島神社の鳥居は、神社と共に足元が海に晒されていることで有名である。度重なる災害に耐え抜き、現在では世界遺産として観光の名所と......
 

 

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富嶽三十六景 信州諏訪湖

2025年01月29日 | Weblog

「信州諏訪湖」

信州諏訪湖は、雄大な湖面を中心にして、湖上を行きかう船、岸部に見える高島城などを前景に、画面奥手に富士の優雅な姿を配するというのが、好まれた構図だ。北斎は、真ん中手前に、出島のようなものを描き、その上に二本の松と粗末な掘っ立て小屋を配置したのだ。これによってこの絵は、諏訪湖を描いているのか、手前の松が中心なのか、よくわからなくなる。この二本松のある風景は実景ではなく、北斎の空想によるものだと思われる。松によって場面が左右に分割されているが、何故かそれが不自然に感じられないのは、北斎の腕の冴えによるのだろう。

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2025年01月25日 | Weblog
 
六十余州名所図会 備後
「備後」 阿武門観音堂本図は、福山市の南方、沼隈町にあって、阿伏兎の瀬戸と呼ばれる田島との間にある幅500mの海峡である。潮流が速く、航行の安全を祈願する為に阿伏兎岬の突......
 

 

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富嶽三十六景 甲州三嶌越

2025年01月20日 | Weblog

「甲州三嶌越」
甲州三島越とは、甲州から籠坂峠を越えて駿河の御殿場を経由し、伊豆の三島に至る街道筋を言う。地名ではなく、街道の旅路を指して言ったわけである。この絵は、籠坂峠を描いたものと言われる。画面中央やや右手に巨大な杉を配し、その背後に富士を描いている。画面中央にこのようなものを描き入れては、画面を二つに分断することになり、構図としては失敗することが多いのだが、北斎はそれを逆手にとって、絵に独特の風格を与えている。三人の人物が杉の幹にへばりついて、手をつなぎ合っているのは、杉の大きさを確認しているのだろう。

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2025年01月15日 | Weblog
 
六十余州名所図会 備中 豪渓
「備中」 豪渓岡山県総社市の近くで槇谷川の高梁川に合流する地点より上流5kmほどにある豪渓である。激しい川の流れが両岸を侵食し、荒々しく抉られた奇岩を作り出した。行き交う......
 

 

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富嶽三十六景 常州牛堀

2025年01月10日 | Weblog

「常州牛堀」

常州牛堀は、茨城県潮来水郷地帯にある水路で、その水路に浮かんだ苫船を前景にして富士山の優雅な姿が描かれている。苫船は画面の対角線に沿って大きく配置されている。苫船というのは屋根のついた船で、人がそこで生活するように作られている。この絵の中でも男が釜を洗う様子など、人の生活の息吹を感じさせるような工夫がなされている。遠景に浮かび上がった富士は、水路の上に直接浮かんでいるように見え麓には家屋が描きこまれている。

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富嶽三十六景 浅草本願寺

2024年12月31日 | Weblog

「浅草本願寺」

浅草東本願寺の巨大な屋根を前景として富士を遠景に描き、その両者が相似形をなしている。左手に材木を組んだ巨大な構築物と本願寺の屋根の間に空中を飛びまわる凧を配することで、画面全体を更に一層引き締める。屋根の上には五人の鳶が働いているが、人物を小人のように描くことで、建物の巨大さを強調している。左手の構造物は火の見櫓のようだが、よく見ると半鐘を載せる足場がなく火の見櫓ではない様だ。構図をとるための北斎の企みなのかもしれない。

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2024年12月27日 | Weblog
 
六十余州名所図会 美作
「美作」 山伏谷強い風を伴った横なぐりの雨を描き、笠は飛び、天地鳴動の瞬間をとらえている。きつい雨脚を太い条帛のような描写で行い、このシリーズで最も激しい風雨の景を描き、......
 

 

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富嶽三十六景 武陽佃嶌

2024年12月20日 | Weblog

「武陽佃嶌」

佃島は、隅田川の河口付近に浮かぶ島。いまでは月島と一体化して、高層ビルの林立するシュールな空間になっているが、徳川時代には、孤立した島で、本土とは渡し船で結ばれていた。この絵の中の佃島は、周囲の船と比較して余りにも小さく描かれており、昔から北斎愛好家の中では、そのバランスの悪さが指摘されてきた。また、本土から非常に遠く離れて描かれているが、現在では佃大橋で本土とつながっているように、そんなに離れているわけではない。

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2024年12月17日 | Weblog
 
六十余州名所図会 播磨
「播磨」 舞子の濵舞子の浜は、神戸市の南西部、垂水区にある浜で、海岸を覆う松樹の美しさが有名な場所である。現在では、明石海峡大橋が架橋され昔とは様子が変わっている。本図で......
 

 

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富嶽三十六景 相州七里ヶ浜

2024年12月11日 | Weblog

「相州七里ヶ浜」

七里ヶ浜は、鎌倉市街の西はずれにある砂浜で、その更に西には江の島がある。この絵は、七里ヶ浜から江の島越しに見た富士ということになっているが、見た印象は、実景とはだいぶ異なる。画面右手に突き出た半島のような島が江の島の様だ。江の島の先に、二つの小さな島が浮かんでいるが、これも実景では見えない。

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2024年12月08日 | Weblog
 
六十余州名所図会 隠岐
「隠岐」焚火の社焚火の社とは、(現在の島根県の隠岐諸島)焚火神社のことで焼火山の頂上近くにあり、古くから舟人の目標となっていた。本図では、焚火神社への献灯の儀式の様子が描......
 

 

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富嶽三十六景 甲州石班沢

2024年12月01日 | Weblog

石班沢

甲州石班沢(かじかざわ)は、甲府盆地を流れる笛吹川と釜無川が合流して富士川となる地点にある。富士川は日本三大急流と言われるほど流れが速いことで知られるが、鰍沢のあたりではまだそんなに急な流れではない。流れに突き出した岩の上に一人の猟師が背をかがめながら立ち、流れに向かって四本の糸を投げているが、猟師はこんな糸を使って釣り漁をすることはない。釣りではなく多分投げ網(とあみ)漁している様だ。猟師の左隣に、小さな子供が比丘(びく)を守って座っている姿が愛らしい。

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2024年11月30日 | Weblog
 
六十余州名所図会 石見
「石見」 高津山2007年の世界遺産登録で「石見銀山」は一躍注目をあつめた。石見国は現在の島根県西半部にあたり、万葉集・柿本人麻呂の生地、終焉の地として古くから知られてい......
 

 

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2024年11月22日 | Weblog
 
六十余州名所図会 出雲
「出雲」 大社‶ほとほと″とは、小正月に神が人々を祝福するために来訪するという信仰から生まれた行事で、正月14日の夜に顔を隠した若い人が各戸を訪ねて、お供え物を受け取ると......
 

 

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