「石班沢」
甲州石班沢(かじかざわ)は、甲府盆地を流れる笛吹川と釜無川が合流して富士川となる地点にある。富士川は日本三大急流と言われるほど流れが速いことで知られるが、鰍沢のあたりではまだそんなに急な流れではない。流れに突き出した岩の上に一人の猟師が背をかがめながら立ち、流れに向かって四本の糸を投げているが、猟師はこんな糸を使って釣り漁をすることはない。釣りではなく多分投げ網(とあみ)漁している様だ。猟師の左隣に、小さな子供が比丘(びく)を守って座っている姿が愛らしい。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
コメント利用規約に同意する
フォロー中フォローするフォローする
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます