ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

女房の客人を案内して軽井沢から近いところの信州の観光を

2012-07-28 19:16:12 | 信州日記

 軽井沢は初めてという女房の友人に軽井沢の街の中は最終日に一巡りしてやることにして、到着した翌日には軽井沢からはそんなには遠出とはならない観光地として、信州の鎌倉といわれる別所温泉と塩田平付近を案内することにして朝は9時半ぐらいに出掛けた。

 直接に上田に向かわずに佐久方面に回り道して、 明日からのパンをteteで、それと今晩の夕食も手短かに用意できるようにとカタヤマで惣菜も仕入れてから浅間サンラインに、途中では農産物直売所のたきばら駅にも立寄って野菜などもと要領よく必要な買物も済ましておく。

 上田ではみすず飴で有名な飯島商店でここでだけで買えるジャムがオススメと、同行の友人の信州土産にはこれがあればあとは適当に見繕ってもらえばいからね。市内は上田城の櫓などは車中から見てもらって、別所方面に行って食べるより市街中心部で早目に済ましておこうと、閉店したまんぷくの隣のホテルにある姉妹店の写楽で丼物を、隣のまんぷくにはまだ移転先が決まったら貼紙で知らせるということだったがまだ何も掲示は無かった。

                       飯島商店の建物も文化財

 上田市街からは南西方向の山裾にある別所温泉方面に向かい、手前で左折して最初は塩田平にある前山寺に立寄る。ここの本堂は見事な茅葺の屋根で、この辺りでは常楽寺と並ぶ格調が高い建物じゃないですかね。それと未完の三重塔が重要文化財になっていて、上層の回廊や扉などが未完のままという不思議な建物、でも全体の姿はバランスがいい塔だ。境内の庭にはヤマユリが咲き始めていていい香りがした。お寺の中の座敷ではここが元祖というクルミおはぎが看板が出ていれば食べられるというが、この日は数人の観光客が入っていたようだ。すぐ隣には信濃デッサン館が、やや離れた場所には戦没画学生作品を集めた無言館などもあるが、そちらはまたの機会ということにして、この日はまだ見頃だという塩田城址のアジサイ(冒頭写真もその一つ)を見に廻る。

                       前山寺

                              未完の三重塔

                       庭にヤマユリが

 ここのアジサイは毎年7月上旬ぐらいに見物に来ているが、今年は花が関東でも長く咲いていたように、こちらでもアジサイまつり期間が終わった後のこの時期までまだ元気に咲いている。ゆるやかな斜面に一面に何株ぐらいあるんでしょうかね、ガクアジサイで青い色の花がが多いようだがこれだけ一面に植わっていると見事なもの、それと北側に広がる塩田平の田園の眺めも加わってくるから、これだと秋の稲穂の黄色との対比になる植物も加えたらまた一団と素晴らしくなるなんて想像もしてしまうが、秋のこの付近は松茸の産地ということで花より団子ならぬ松茸尽し料理で有名だよね。

                       アジサイはまだ見頃

                       

                       

                       向こうに塩田平が

 前山寺の次はもう一つの三重塔も見せておこうと別所温泉の奥にある安楽寺に廻る。こちらの本堂は茅葺を銅葺で包んでしまっているのは僕は残念に思うが建物は立派だ。拝観料を払って裏手にある塔を見物できるが、ここのは日本で唯一残るという珍しい八角形の三重塔で国宝となっていて、最下層に裳階がついて四重に見えるがちょっと中国風の趣のある建築だ。鎌倉時代にはこの辺りは北条一族が収めていた土地で、鎌倉五山に倣ってか禅宗の寺院となっている。

                       安楽時

                       八角三重塔

 ここにはもう一つ格式が高い常楽寺があるが時間が押してきて立寄らずに、その常楽寺がお護りしている南面する善光寺の観音様に向かって北面することから、北向観音と呼ばれるお堂も遠望しただけで別所温泉をあとにする。別所温泉では全国吊るし雛サミットなる催しを今年も開催しているということだったが、我々も友人も酒田や柳川のものを見ているからそれらに比べるとねぇと、こちらもパスしてしまって、室賀に廻ってささらの湯に入って軽井沢に戻ることに、単純硫黄泉でヌルリ、ツルルの湯が初めてだと喜ばれそうということで。別所温泉の石湯は物好きな人なら面白半分でオススメするんだけど、あまり年寄り向きではないものね。

                       ささらの湯

 時間があれば室賀から少し西に行った青木村にある大法寺の国宝の三重塔も、見返りの塔と呼ばれるように美しい均整のとれた塔で、こんな近くに三つも国宝、重要文化財クラスの三重塔があるという話だけにして、信州の鎌倉の土地柄の一端を友人に縷々紹介して帰って来た。お土産、歴史観光、温泉と欲張って少しずつではあったが満足してもらったみたいだね。帰り道では東御のツルヤでみまき豆腐を買って、帰ってからは簡単に用意をしてささやかな晩餐ということで一日を遊び通してしまった。


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