
7月下旬の信州滞在中の一日、軽井沢は天気が良くなかったが西の方は晴れるらしいというので、上田方面まで出かけて、今年の大河ドラマ真田丸で賑わっているという上田城はもう何回も行っているからと、まだ公営温泉以外は通るだけで特に観光していなかった旧真田町の真田家ゆかりの場所を回ってみようかと、といっても真田家菩提寺の長谷寺(チョウコクジ)ぐらいなんだけど。
真田まで行っちゃうと蕎麦屋ぐらいしかないだろうからと、まずは上田市街に立寄ってアリオ上田で時間を見計らってから早昼を食べて行くことに。 11時半前には商店街の無料券がもらえる駐車場に停めて、すぐ近くの中華料理の檸檬という店に、こちらは初めてだが上田では名前をよく聞くので。来てみたら真田信之役の大泉洋が食べたらしい。
檸檬はこじんまりした店
メニューではやたらに塩味が強調された料理の張り紙があって、僕は塩味の海老タンメンを女房は五目あんかけ焼そばを、僕が食べたタンメンは溶き卵が入っていたのが珍しい、塩味がちょうどよくて卵好きには好みの味です。女房の方は辛子を酢で溶いてかけて食べてというのを辛子は嫌いだからと酢だけをかけて食べたが浮かない顔、この焼そばも塩味で全体が白っぽい、横浜中華街で食べる甘ショッパイ餡と違って塩味だけが強調されてダメだったそうだ。そういえば上田では独特のスタイルの福昇亭の焼そばが有名で、あれも白い色だったが共通したものだろうか、僕は味見しなかったから分からないがこの店では人気らしいからハテナ?と、僕の塩味スープは美味しかったから女房の舌がおかしかったんじゃないかと、それとも溶き辛子をかけないと味が決まらないんでしょうかねぇ。
塩味の海老タンメン
溶き辛子用小鉢付き、スープ付きの焼そば
午後から出向いた旧真田の街は上田からはずっと昇っていく道を北上、観光案内所のゆきむら夢工房という施設があってここで周辺の案内MAPを貰って主要な場所だけ巡ることに。
ゆきむら夢工房、観光案内とお土産売場のほかに蕎麦打ちなどの体験ができるようで、それで夢工房ですかね、この隣には農産物直売所も
夢工房で見たマンホールは真田十勇士、どれが誰か分かる人は・・オタクの人じゃないかと
発祥の地である真田郷ではまず訪ねるべきは真田家の菩提寺の長谷寺と、初めてナビで向かった道の最後はすれ違いできないだけじゃない大変な急な坂道、しばし登っていったら道路沿いにいくつもの駐車場があるのには驚いた、どこも車が居なかったから第一駐車場が一番近いだろうからと寺の石垣直下まで、こちらには数台の県外ナンバーが停まっていて、やはりテレビの影響でこんな辺鄙なところにも訪れる人がいるんだねぇと。
寺は意外と立派で今でも真田家から何らかの寄進はあるのでしょうか、江戸期は松代に移っちゃったからそちらに菩提寺もできたはず、こちらは徳川を苦しめた真田昌幸とその父の幸隆の墓がある寺だから憚りがあっただろうから。調べたら松代には長国寺と、読み方は同じで漢字を変えた寺が菩提寺ですね。しかし戦国期までの大将の墓というのは高野山で見られるような共通の佇まいを感じさせます、というか時代を感じさせる佇まい、周囲の巨木も一段と荘厳な、これを見ただけで来た甲斐があったかな。御朱印まで貰えるんですよ。
石垣の上に鐘楼が、さらにこの背後には大きな枝垂桜があって春に来たら見事かも
山門に代わって不思議な石造りの門が、そこには冒頭写真のように六文銭が
猫が日向ぼっこを
本堂の前に藁で作った象があるのは何故?
正面の潜り戸の奥に進めば墓所が
樹木に囲まれて高野山奥の院みたい
墓は幸隆公、幸隆公夫人、昌幸公とあった、説明は次の立て看板に
そのあとはもう往時の建物などは何も残っていないが真田城跡にある真田氏歴史館に、長谷寺からは坂道の途中から菅平に抜ける街道に出られるようになっていて、歴史館には菅平と反対方向に、長谷寺もこちらを使う方が良かったんですね。歴史館には小さ目ながら真田氏の歴史を伝える展示があって、こちらの方は大型バスも来ていて観光客で賑わっておりました。
全体の案内MAP
真田氏歴史館
城跡方面はこの先を右手に、でも行かなかった
最後はやはり温泉です、ふれあいさなだ館は物味湯産手形が使えるので、広い内風呂とそこそこの露天風呂がありますがサウナはありません、PH8.8のアルカリ性単純泉で成分量は少ないものの塩化物泉系です。サッパリしたあとはツルヤでみまき豆腐だけを買って山荘に、夏場はまずビールからとなりますな。
ふれあいさなだ館
温泉分析書