眠気覚ましにちょっと書いています・・・
千代田区の千鳥が淵の桜が(「も」というべきか)満開だそうです。
千鳥が淵の桜といえば、、、もう15年ほど前になるでしょうか・・・結婚して間もないころですが・・・毎週金曜の午後に立ち寄り、1人でぼおっと眺めていた時期がありました。
といっても、茨城からわざわざ、あそこの桜を観に出かけていたのではありません。当時わたしは、中学生・高校生の受験英語添削指導のアルバイトを家でやっていて、雇われている会社に週1回納品に出向かなければならなかったのですが、その会社が千鳥が淵のそばにあったのです。往復の交通費も出ていたので、よく考えれば、毎週東京に遊びに出てこれて、茨城の主婦にとってはルンルンのお仕事だったのでしょうが・・・
1枚、300円とか500円とかで赤ペンで添削を入れて講評を書いて仕上げるわけですが(意外と時間もかかるものです)、これを10~2、30枚/週もらっていました。それだって、ちゃんと採用試験を受けて雇われたそれなりの仕事です。もちろん、やりがいを持ち、さらに上級試験を受けて1枚の単価をやや上げてもらいながら、何年も続ける人も多くいるようでした。
ですが、私は不満でした・・・・収入の問題ではないのですが・・・私には得るものが全くなかった。このまま赤ペン先生で一生終わるのかと思うと虚しくて・・・・
わたしの寂しい気持ちを、美しい桜が慰めてくれました。
それでも、2年くらいは続けたでしょうか・・・・
ちょうどそのころ習っていた書道の先生から、「そんなのはね、英語を知らない人が勉強するためにやることなのよ。あなたが満たされないのは当然じゃないの?」と言われたことで、きっぱり辞めることにしました。
その後、たまたまぱぱの会社の英語の技術文書を日本語に訳してと頼まれたことをきっかけに、プロの翻訳者を目指すことになりました。そして、七転八起の長く苦しい修行の道に突入したのです。。。
To be continued....
追記です・・(お断り)
「そんなの」とか書いたので、添削指導員のお仕事を熱意をもってされている方々(あるいは、事情があってほかのことができない方)には、はなはだ失礼な記事になってしまったかもしれませんが、学校英語の添削の仕事が、翻訳の仕事より下であるとかいう意味では決してありません。わたしは、基本的にどんな仕事でも、プロフェッショナルなスタンスをもってやっている方を尊敬します(大食いタレントはそれなりにプロだからすごい、と以前書いたのもそういう意味合いからでした) 。
ただ、学習塾の雇われ講師として中・高生に8年も英語を教えてきた挙句の添削指導員というのは、あまりに物足りない仕事だったのです。結婚を機に、生活環境が大きく変わったこともあり、学校英語とはまた違う語学が学べる仕事がしたかったのです。
そのことを思い出して書きたくなりました。