HarryのBCMインタビューで、Connor Burrowes君の話が出たのは、びっくりしたというか、「胸キュン」でした・・・
「20世紀最後の天才ボーイソプラノ」と言われたConnor・・・彼の声(timbre)は、Harryのようなシャープで硬質なタイプとはまた違う、柔らかくて温かみのある独特の味わいをもつもので、BAC最後のアルバムとなった'In Paradisum'の'Pie Jesu'は、数あるフォーレのレクイエムのボーイによる録音の中でもずば抜けた名歌唱だと私は思います。実際、私はフォーレのレクイエム自体が大好きで、いろんなchoirの録音を集めていますが、私のお葬式のとき、どのボーイソプラノのソロを流してほしいか1つ選べと言われたら絶対Connorのです。 Harryのでもありません、こればっかりは。
BACの10年にわたる活動の途中で変声を迎え、Harryたち後輩を指導しながら、確かに、自らもバリトン歌手として新たな道を切り開いてたように思われていたのです・・・しかし、'In Paradisum'で芽吹いたばかりの爽やかなバリトンの歌声を少しだけ聴かせてくれた後、彼は音楽シーンからぷっつりと姿を消し、その後の活動の情報は何も入ってこなくなりました。現在、Connor Burrowesで検索をかけても、注目すべき新たなニュースなどは皆無だと思います。
BACを長年応援してきた昔からのファンの方たちは、とても辛い思いでBACの終焉という現実を受け入れておられると思います。Connorの歌声は、それぞれの美しい「想い出」として大切に胸にしまって・・・
そんな中、注目すべきブログが開設されました! Connorのファンサイトです!
'A brilliant singing voice: Japanese unofficial fansite for Connor Burrowes -- How can I keep from singing?'
オーナーのSatomiさんは、もともと声楽を習っていたことがおありで、今も音楽に関わるお仕事をされているのですが、ボーイソプラノに興味を持ったのは、なんと「コーラス」を観に行ってからだという、大変フレッシュなボーイソプラノ愛好者で、Connorファンとしてもまだペーペー(失礼!)です。しかし、その情熱というか研究熱心さたるや、並大抵のものではありません。とにかく、上記ブログを訪れてみてくださいね。彼女のConnorへの真剣な思いが理知的に語られています。
今更Connor Burrowesのファンサイトなんて・・・奇特(?!)な人もいるもんだとさえ言われるかも。。。世界中でも唯一のConnorサイトであることは間違いないと思います。だからこそ、誇りをもって頑張って欲しいものです。
・・・というか、私の場合よりも、情報・ネタの点でははるかに厳しい(限られた)状況のなかで、今できることをやろうというSatomiさんの行動力と努力に、私の方が励まされる思いなのです。
私もHarryのadmirerとしては随分遅れて来た人間です。かろうじて、変声直前に好きになり、その絶頂期を少しだけリアルタイムで知ることはできましたが、そのソプラノも、もはや過去のものです。今後、音楽を続けるのかさえ未知数の学生さんのことをどれだけ(どうやって)これからも応援していけるか、わからないのですが・・・当サイトもおそらく世界唯一のHarry ファンサイトだと思いますので、自分の熱意が続くかぎりはやっていこうと思っています。できれば、ブログではなく本格的なHPにdevelopしたいのですが、とにかく忙しくて取り組む時間がなく、今しばらくはこのブログという枠組みになりますが、これからもどうかよろしくお付き合い下さいね。
なお、Satomiさんと私は、BACのファンサイト(FBAC)上で知り合った仲間で、FBACのフォーラムでいろいろと熱く語るなかでそれぞれに自分の特に愛するソリストのファンサイトへの構想をもちました。FBACも昨年いっぱいでクローズとなりましたが、花壇をつくりこつこつと土を耕してくださったオーナーのMilizさんへ、あらためてお礼を申し上げたいと思います。
keikoさんがおそらくは世界初のHarryファンサイトを立ち上げ、Harryの素晴らしさを皆さんに伝えているのを見ている中で、私もConnorの素晴らしさを一人でも多くの方に知ってもらいたいという思いの中、今回のファンサイトを立ち上げました。
keikoさんが紹介して下さいましたが、私自身Connorと出会ってから日も浅いですし、情報も限られたものしかありませんが、今自分にできることを少しでもやっていきたいと思っています。
ぜひ一度覗いてもらえたらとても嬉しいです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。