お兄ちゃんになった日

　　　　　　　　　本州は　桜が咲き　花々が咲きはじめましたが
　　　　　　　　　　　北海道は　3月の終わり頃も毎日のように雪の舞う日が。
　　　　　　　　　　　さすがに積もりはしませんでしたが。


　　　　　　　　　　　ゆうちゃまの大冒険のゆうちゃまがお兄ちゃんになりました。
　　　　　　　　　　　そのため　ママが入院している間　ゆうちゃまの遊び相手をしてきました。
　　　　　　　　　　　年に数回しか会わない孫ちゃん　お互いが慣れるまでまごまご

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　ゆうちゃまにとっては　初めてママと離れて過ごすという試練です
　　　　　　　　　　　大好きなパパでさえ　夜寝るときはママじゃないとダメと言われ
　　　　　　　　　　　お兄ちゃんなった日の夜のことです

　　　　　　　　　　　一生懸命空元気で頑張っている様子がうかがえます。
　　　　　　　　　　　いざ寝ることになり　パパとゆうちゃまと私でお布団に入りました。
　　　　　　　　　　　眠くなったゆうちゃま　一言「ママがいい！」
　　　　　　　　　　　「ママは病院のベッドにいたでしょ　だから今日は帰って来られないんだよ」
　　　　　　　　　　　「・・・・・」
　　　　　　　　　　　それっきり黙ってしまったゆうちゃま
　　　　　　　　　　　背中を丸め　肩が震えていました
　　　　　　　　　　　何度も何度も涙を拭うようなしぐさをしていますが　泣き声は聞こえない
　　　　　　　　　　　彼なりに小さな胸を痛め頑張っている後ろ姿に　私も涙
　　　　　　　　　　　そのうち眠ったようです。

　　　　　　　　　　　それからは　夜寝るときも　昼間も「ママ！」とは一度も言いませんでした。
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　ママが退院してきたら　べったり甘えていましたが
　　　　　　　　　　　お兄ちゃんになるための一歩を踏み出したゆうちゃまでした。

　　　　　　　　　　　2週間一緒にいたせいか
　　　　　　　　　　　帰って来てからも　「ばぁちゃん遊ぼ！何して遊ぶ！見てみて！」と　
　　　　　　　　　　　しばらく声が聞こえて来る様な気がしました。

　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　いざ　バイバイの日　玄関で「ゆうちゃん泣かないよ」と言っていたゆうちゃま
　　　　　　　　　　　ばぁちゃんの方が泣いてしまって　笑われてしまいました。

　　　　　　　　　　　今度会えるのはいつかな
　　　　　　　　　　　そのときはもっとお兄ちゃんになっているんだろうね。