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Hastur

2009-10-05 22:04:28 | クトゥルフ神話

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「エーテル宇宙に吹き荒ぶ風の中に坐して、風の神々の上に君臨し、水の神々と争う邪神。
牡牛座の暗黒星に潜んで、星の位置が正しく戻る日を待っている」


・牡牛座の赤い星アルデバラン付近に位置する暗黒星のハリ湖の湖底に棲んでいる「Hastur(ハスター)」は、「The Unspeakable(名状しがたきもの)」「邪悪の皇太子」等の異名で知られていた「Great Old One(旧支配者)」である。


・読む者にして等しく狂気をもたらすという戯曲「The King in Yellow(黄衣の王)」に登場する。


・異界都市「Carcosa(カルコサ)」、神々の図書館「Celaeno(サラエノ)」を支配し、古い文献には、「Hastur(ハスター)」を「YogSothoth(ヨグ=ソトース)」の息子、「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」の半兄弟、「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」の夫であるとの記述があるが、真偽の程は分からない。


・四大元素のうち、風の要素と関連付けられることが多いゆえ、「Lloigor(ロイガー)」や「Zhar(ツァール)」などを束ねる首領ともする見方をするものもいる。


・時として牧羊者の守護神である「Hastur(ハスター)」は、うお座のフォマルハルトに住まう「Cthugha(クトゥグァ)」と同盟関係にある、一方で「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」とは敵対関係にあるともいわれている。


・爬虫類と蜂の間の子のような姿をしており、星間飛行する有翼生物「Byakhee(ビヤーキー)」を従えている。


・「The Celaeno Fragments(セラエノ断章)」によれば、魔力のこもった石笛を吹き鳴らすし、「Byakhee(ビヤーキー)」を召喚することで、任意の場所へ運んでもらうことができるという。
ただ、地球以外の場所へ移動するときは、飲む者にして時空の束縛から解き放つ黄金の蜂蜜酒が必要である。



「オセロー」 舞台内容 三幕三場 (4)

2009-10-05 17:27:54 | 「オセロー」

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 イアーゴーは、エミリアから、掠め取ったハンカチーフを使って次なる悪事を企てる。
それは、そのハンカチーフをキャシオーの宿に落としておき、彼が拾ったら、オセローの疑いを深めるための証拠にしてしまおうと考えたのだ。
                    'Trifles light as air
   Are to the jealous confirmations strong
   As proofs of holy writ.'
 (空気のように軽いものでも、
  嫉妬に駆られた男には、聖書の文句ほどに
  重みのある証拠となる)


 オセローは、イアーゴーが言ったとおりに嫉妬の虜になってしまった。
デズデモーナと一緒に居るときは、彼女への信用が大きくなり、彼女が離れると、イアーゴーが注ぎ込んだ不安が支配し、彼の心は大きく揺らいでいくのだった。


 オセローのような男にとって、判断のつかない宙ぶらりの状態でいることに堪えられなかった。
疑い始めたら、それが解決するまで休むことができない。白黒はっきりせずにはいられない。


 そして、このうやむやな状態から抜け出せるように、イアーゴーに疑惑の根拠となる証拠を出せと脅し迫るのだった。
 'If thou dost slander her and torture me,
   Never pray more; abandon all remorse;
   On horror's head norrors accumulate;
   Do deeds to make heaven weep, all erath amazed;
   For nothing canst thou to damnation add
   Greater than thay.'
 (もしもお前妻の中傷し、私を苦しめるのだったら、
  今後祈ることをやめろ、情け心も捨てて、
  悪業の上に悪業を積み重ね、天も泣き、
  地も惑うほどのことをしてみせろ、
  どんな悪事を働いても、これ以上に
  大それた罪を犯せるものか)


 もはや、オセローくんは、テンパっちゃっているから、見さかえなしだよ。
これが、ふつうの人間だったら、狼狽して有効だったかもしれないが、相手が悪かった。
イアーゴーには、火に油を注ぐようなものなのだ。




 イアーゴーは、ますます言葉巧みにオセローの心に忍び込んでいく。
                              'By the world,
   I think my wife be honest, aod think she is not;
   I think that thou art just, and think thou art not;
   I'll have some proof.'
                (全くのところ、
  妻は潔白だと思うが、潔白ではないとも思える、
  お前は正しい奴と思うが、正しくないとも思える。
  私は、何か証拠が欲しい)


 そしてイアーゴーは、おもむろに証拠を語りだした。
例のハンカチーフを使った偽りの事実を。


 冷静の判断ができないオセローは、 イアーゴーの言葉を真に受けてしまう。
そして、キャシオーとデズデモーナに復讐することを誓い、イアーゴーを完全に信頼してしまった。
 テンパってるオセローが、イアーゴーを信頼してしまうのは無理ないことかもしれない。
オセローが求めた証拠は、4つあった。
(1)オセローが近づくと、キャシオーはこそこそと逃げ出したこと。
(2)デズデモーナが、キャシオーの復職に異常なまでに熱心なこと。
(3)キャシオーの寝言。
(4)キャシオーが、例のハンカチーフを持っているところを見られたこと。

 でも、普通このくらいで二人が不倫していることに確信を持ってしまうなんて、オセローくんは、ちょっと愚か者かもしれない。




 そしてオセローは、空席になっていた副官をイアーゴーにしてしまうのだった。