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Cthugha

2009-10-09 23:19:50 | クトゥルフ神話

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「うお座フォマルハウトの灼熱の炎の中で荒れ狂う火炎の王。
眩い光を放つ眷属どもを従えて地上に大破壊をもたらすGreat Old One(旧支配者)」


・アラビア語で魚を意味する「フム・アル・フト」を、名の由来を持つフォマルハルトは、南のうお座の口にあたる部分で光を放つ一等星である。
この恒星の表面で燃え盛る一万度以上の高熱の中に「炎の精」と呼ばれる知性のあるプラズマ球体を無数に従えた「Cthugha(クトゥグァ)」が棲んでいる。


・何千もの光の球体を従えて、生ける炎のように絶え間なく形を変えながらわだかまる巨大な姿は、時として地上の太陽とも称される。


・「Cthugha(クトゥグァ)」に関しては、多くことが分かっていない。地上においては、「Cthugha(クトゥグァ)」を信奉する種族や教団は確認できず、かの「Abdul Alhazred(アブドゥル・アルハザード)」も「Necronomicon(死霊秘法)」の中で曖昧に仄めかしているのみである。ただ、古代ローマのメルカース教会で信仰されていた痕跡が見つかっている。


・ただし、重要な存在であるとされており、「Great Old One(旧支配者)」の中において、この「Cthugha(クトゥグァ)」こそが、「Outer Gods(外なる神)」の強壮なる使者「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」の天敵であり、「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」の脅威に唯一対抗する策として成り得るからであるのだ。


・地球上から25光年の距離にあるフォマルハルトから「Cthugha(クトゥグァ)」を呼び出すには、フォマルハルトが木々の梢に輝くとき、召喚の呪文を3度詠唱すればよいのだ。


・1940年、ウィスコンシン州のリック湖畔で、州立大学の2人の学生によって呼び出された「Cthugha(クトゥグァ)」は、「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」の地球上の住処である「Wood of N'gai(ンガイの森)」を炎で焼き尽くし、永久に何者も立ち入ることができないくらいに破壊尽くしたのだった。



「オセロー」 舞台内容 四幕二場

2009-10-09 10:38:49 | 「オセロー」

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 城内の一室でオセローとエミリアが話していた。
 オセローの悪夢を醒ます者は誰もいないのだろうか。彼の眼を真実に向けさせる者はいないのか。
この場では、その問いを答えるものがエミリアなのだが……




 オセローが恐るべき行為に移る前にデズデモーナの侍女エミリアを訊問し、エミリアは、彼の疑っていることを否定する。
イアーゴーが注ぎ込んだ毒が効果を発揮する前に、オセローは、その証拠を掴みたいと熱望したこともあったが、既に遅すぎた。
完全に妄想に取りつかれている彼には、火に油を注ぐことになってしまう。
 'I durst, my lord, to wager she is honest,
   Lay down my soul at stake: if you think other,
   Remove your thought: it doth abuse your bosom,
   If any wretch have put this in your head,
   Let heaven requite it with the surpent's curse !
   For, if she be not man happy; the purest of their wives
   Is foul as slander.'
 (旦那さま、奥さまに限って間違いないことをお誓い申します。
  わたしの命を賭けてお請け合いいたします。奥さまをお疑いなら、
  そんなお考えをお捨てくださいませ。御心に背くことですわ。
  どこかの悪党がそんなお考えを吹き込んだのでしたら、
  そんな奴は楽園の蛇のように天罰を受けるがいい!
  あの奥さまがお心の清く、正しい方でないとしたら、
  幸せな男なんてこの世に一人もございませんよ。どんな貞節な奥さまでも
  ふしだらな女ってことになってしまいますもの)


 オセローは聞く耳を持たない。
 Othello: Bid her come hither: go.
                                  {Exit Emilia.
         She says enough; yet she's a simple bawd
         That cannot say much. This is a subtle whore,
         A closet lock and key of villanous secrets:
         And yet she'll kneel and pray; I have seen her do it.
 (オセロー:妻に、ここへ呼んで来い、早く。
                     〔エミリア退場〕
      あの女もなかなか言いよるわ。だが、
      あれくらい口が上手くないと、
      取持ち役は勤まらんからな。ずる賢い女だ、
      不埒な秘密の鍵を握っておる。
      あれで、しおらしくひざまついて、祈ることもある。
      そういうところを見たことがある)


 エミリアがデズデモーナを連れて戻ってくる。
デズデモーナにとっては、彼の身振りも言葉も怖い。恐るべき妄想が、彼をすっかり変えてしまった。
                        'Had it pleased heaven
   To try me with affliction; had they rain'd
   All kinds of sores and shames on my bare head,
   Steep'd me in poverty to the very lips,
   Given to captivity me and my utmost hopes,
   I should have found in some of my soul
   A drop of patience: but, alas, to make me
   A fixed figure for the time of scorn
   To point his slow unmoving finger at !
   Yet could I bear that too; well, very well:
   But there, where I have garner'd up my heart,
   Where either I must live, or bear no life;
   The fountain from the which my current runs,
   Or else dries up; to be discarded thence !
   Or keep it as a cistern for foul toads
   To knot and gender in ! Turn thy complexion there,
   Patience, thou young and rose-lipp'd cherubin,――
   Ay, there, look grim as hell !'
                 (それが神の思召しならば、
  また、どのような試練を受けようとも、たとえありとあらゆる
  苦悩と恥辱の雨をこの頭上に降らせようとも、
  貧苦のどん底に沈み、窮乏に責め立てられようとも、
  奴隷の身となり、生涯のすべてを引き渡そうとも、
  私の心のどこかに、その苦しみを耐え忍ぶ
  辛抱のひとかけらを見つけるだろう。しかし、それが世間の
  嘲笑の的となり、人に指差される身になるとは!
  だが、それも堪えてみせる、立派に堪えてみせよう。
  しかし、私の心に大事にしまっておいた、それを頼りに生き、
  それを離れては生きられぬ、と決めたこの場所、
  その生命の泉から湧き出す水しだいで、私の命の川は潤いもするし、
  涸れもする、それを、そこから放り出されてしまうとは!
  また、その場所を不潔なガマが交尾したり卵を産んだりする池にしようとは!
  そうであるならば、初々しい薔薇の唇の天使である忍耐よ、
  私の形相を変えろ―― そうだ、悪魔の顔となれ!)


 この後、売り言葉に買い言葉で、かなり下品な言葉飛び交うが、割愛する。
とても書けない。言葉の暴力であるんだよ。




 そしてオセローはまたもや飛び出して行ってしまった。
ここで入れ替わるように、イアーゴーが登場し、自分が作り出した状況を楽しげに眺めるのだった。


 しかし、イアーゴーは、油断しない。
いち早くことを片付ける必要があると考え、ロダリーゴーにキャシオー殺害を持ちかける。
 つまり、オセローには訓示がきて、アフリカ行きを命じられたと言い(本当はヴェニスへの帰還)、妻のデズデモーナも同行する。そうなれば、二度とデズデモーナを口説くチャンスがなくなる。
しかし、今ここで事件が起これば、足留めを喰らうので、時間稼ぎができ、まだチャンスが残っていると言いくるめるのだ。
そして、そのためには、オセローの変わりにこの地の長官の職に就くキャシオーを殺害してしまうのが、最も効果的であると。




 ロダリーゴーは、イアーゴーに言いくるめられて、キャシオー殺害を承諾してしまった。
 普通に考えれば、どんなにひいき目に見ても、殺人を犯した者を、しかもキャシオーを殺した奴をデズデモーナが、振り向くことがないなんて、考えれば分かるものだよね。
しかし、悲劇、分からないのだ。




 そしてイアーゴーは、内心でキャシオーのみならず、ロダリーゴーまで亡き者にしようと企むのだった。
そうとなればイアーゴーが、長官職を手に入れることは、容易なこととなる。



「FIGHTING FANTASY」 魔法大戦

2009-10-09 01:32:28 | タイタン
 はじめタイタン世界にはイリタリアと呼ばれるひとつの大陸しなかった。
その一画にアトランティスという進んだ文明を持った国があったのだが、詳しい記録は残っていない。
だが、アトランティスの住人の邪悪な神を信奉しているのに怒った善の神々が、その国を海中に沈めてしまったからだ。


 同時に、神々たちはイリタリアを三つの大陸に分けてしまう。
アランシア、旧世界、クールである。この大変動によって多くの生き物が死滅し、魔法技術は忘れ去られ、人類の文明は大きく後退した。


 それでも人々も徐々にではあったが、文明を再建していく。
大陸大変動から数千年の時が経った頃には、多くの都市が建設された。


 重大な変化が訪れる。
旧暦1600年代、アランシア大陸の奥地の廃墟で五人の学者が古代の魔法使いの霊と接触し、長らく失われていた魔法の秘密を学んだのだ。
彼らはその魔法を多くの人に伝え、人々のために役立てるように言いつけられるのだった。
こうしてアランシア各地に魔法学校が生まれ、多くの魔法使いが誕生した。
そして魔法の力によって世界は繁栄した。


 しかし、こうした平和な時代は長続きしなかった。
クール大陸の砂漠地帯で、不気味な廃墟の都市を探検中に五人の冒険者が、奇怪な声に導かれて、寺院跡の棺に封じ込められていた邪悪な存在を開放してしまったのだ。
その噂は瞬く間に世界中に広まり、世界の隅でこっそり暮らしていたオークやゴブリン、トロールといった混沌の種族が、今こそ世界を闇の手に取り戻す時だといって、人間やエルフ、ドワーフを滅ぼすべくひそやかに戦争が始まったのだった。


 戦いは旧暦1998年に開始され、最初はクール大陸で、次にアランシアで、混沌の軍団が蜂起し、人間やドワーフの都市をめがけて押し寄せた。
膨大な数のオークやゴブリンの襲撃に、いくつもの都市が壊滅し、住民は皆殺しにされた。
当然、人間たちも軍隊を組織し、魔法を駆使して対抗した。


 最後の戦いは、アランシアの古代の首都カーセポリスで行われ、無数のオーク、ゴブリンが街を包囲し、激しい攻防が二週間にわたって続く。
最後にはドワーフの援軍によって混沌の軍勢は滅ぼされたものの、何万もの市民が死に、カーセポリスは事実上壊滅してしまったのだ。


 この悲惨な戦争の結果、文明は再び後退し、皮肉にも世界は混沌とした状態になってしまった。
そして現在は、この魔法大戦から、およそ280年後の世界である。
どの大陸も統一した国家は存在せず、いくつもの小さな国がばらばらに点在するだけである。
魔法技術の多くも忘れ去られ、歪んだ形で伝えられているに過ぎない。


 魔法を正しく伝えようとする善の魔法使いがいる反面、魔法を悪用しようとする者も跡を断たない。
特に『火吹山の魔法使い』のザゴール、『バルサスの要塞』のバツサス・ダイア、『モンスター・メーカー』のザラダン・マーである。彼ら三人は、かつてヴォルゲラ・ダークストームという師の下で共に暗黒魔術を学んだ仲であり、協力して師を殺害した後、それぞれに世界征服の野望を胸に抱いて分かれていったのだ。
この他にも、雪の魔女シャリーラ、嵐の子マルボダス、マンパンの大魔王など、タイタン世界を脅かそうとする悪の存在が数多くいる。


 また、ゴブリンやオークといった混沌の種族も、滅び去ったわけではなく、人里離れた小さな集落に隠れ棲んだり、邪悪な魔法使いに仕えたりして、再び決起する機会を窺っているのだ。
さらに世界のあちらこちらに滅びた都市や地下迷宮が取り残され、名声や一攫千金を夢見る命知らずの冒険者たちが動き回っていた。