城の前にて、デズデモーナとエミリアたちが話していた。
デズデモーナは、落としてしまったハンカチーフを探していて、エミリアに訊ねるのだが、彼女は知らん顔をしていた。
デズデモーナは、落としてしまったハンカチーフを探していて、エミリアに訊ねるのだが、彼女は知らん顔をしていた。
Drsdemona: Where should I lose that handkerchief, Emilia ? Emilia: I know not, madam. Drsdemona: Believe me, I had rather have lost my purse Full of crusadoes: and, but my noble Moor Is true of mind and made of no such baseness As jealous creatures are, it were enough To put him to ill thinking. (デズデモーナ:あのハンカチ、どの落としたのかしら、エミリア? エミリア:さあ、存じません、奥さま。 デズデモーナ:ほんとうに金貨が一杯はいった財布を失くした方がましだわ。 私の主人は、誠実な人で、嫉妬深く卑しいところが 少しもない人だからいいようなものの、 これが嫉妬深い人だったら、 どんな邪推されることか)
いやいや、デズデモーナさん。オセローは、嫉妬深いですよ。
その見方は、間違っております。
その見方は、間違っております。
そこにオセローが登場する。
デズデモーナは、キャシオーの復職を願い出るのだが、オセローは、それ取り合わずにハンカチーフをどこにやったのかと彼女に迫るのだった。
デズデモーナは、キャシオーの復職を願い出るのだが、オセローは、それ取り合わずにハンカチーフをどこにやったのかと彼女に迫るのだった。
よりによってキャシオーの話を、いの一番に話し出すとは、最悪だ。
オセローは、ハンカチーフの持っている魔法的な力(このハンカチーフを失くすと、それ与えた人の心も失うこと)を説明する。
デズデモーナは、彼女が失ったものの重大さにビックリ仰天し、その恐ろしさから失くしたことを言い出せない。
デズデモーナは、彼女が失ったものの重大さにビックリ仰天し、その恐ろしさから失くしたことを言い出せない。
そして、はぐらかすように、キャシオーの復職を願うことで、オセローの注意をそらそうとするのだが、ますますオセローは嫉妬を燃やし、とうとう怒って立ち去ってしまうのだった。
エミリアもエミリアだ。ハンカチの所在を知っていながら何も言わないとは、主人思いのない女だよ。
エミリアは、イアーゴーに騙された第一号として描かれている。
彼女は、イアーゴーの邪悪さを知らないが、自分がイアーゴーを左右するほどの力がないことを知っており、本能的にイアーゴーを怖れているので、自ら嘘をついてまでイアーゴーのご機嫌を取るのだ。
そして、彼女にできることは、オセローの嫉妬に対してデズデモーナを警戒させ、よかれと祈ることぐらいだったのである。
エミリアは、イアーゴーに騙された第一号として描かれている。
彼女は、イアーゴーの邪悪さを知らないが、自分がイアーゴーを左右するほどの力がないことを知っており、本能的にイアーゴーを怖れているので、自ら嘘をついてまでイアーゴーのご機嫌を取るのだ。
そして、彼女にできることは、オセローの嫉妬に対してデズデモーナを警戒させ、よかれと祈ることぐらいだったのである。
例の不幸なハンカチーフは、キャシオーが、その模様をを気にいったため、その模様を写し取ることを情婦のビアンカに頼んで渡してしまった。
ここで三幕の幕は閉じる。