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「マクベス」 舞台内容 あらすじ

2009-10-19 16:01:18 | 「マクベス」

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 反乱軍を打ち破った帰り道、スコットランドの武将マクベスとバンクォーは、3人の魔女に出会う。


 魔女のたちは、グラームズの領主であるマクベスに「コーダの領主」、「やがては王になる方」と呼びかけ、一方、バンクォーには、「本人は王になれないが子孫が王になる」と予言する。


 その直後、王からの使者が到着し、反乱軍を鎮圧した功績によりマクベスがコーダの領主に任じられたことを伝えた。


 最初の予言が現実のものとなり、マクベスは「王になる」という、もう一つの予言の方も実現するのではないか、と考え始めるのだった。


 ダンカン王がマクベスの居城に滞在することになる。マクベスから魔女の予言のことを聞いたマクベス夫人は、ためらうマクベスを励まし、説得し、王を殺させる。


 マクベスは、王の部屋を警護していたふたりの護衛たちを下手人として直ちに斬り殺した。
一緒に泊まっていたふたりの王子マルカムとドナルベインは、それぞれイングランドとアイルランドへ逃れて行った。そして、王の護衛と王子たちに国王殺しの罪を着せて、マクベスが国王として即位する。


 王となったマクベスは、自分の王位をバンクォーの子孫に取られてはならないと考えて、刺客を送りバンクォーと息子のフリーランスを殺害を目論む。バンクォーは、殺されるが、フリーランスは逃げてしまうのだった。


 マクベス主催の宴会に人々が集まっている。そこにバンクォーの亡霊が現れ、マクベスは酷く取り乱すが、亡霊はマクベスにしか見えないので、逆上したマクベスを見て、出席者たちは驚くのだった。しかし、夫人が何とかその場を取り繕って、宴会はお開きとなった。


 先のことが不安になったマクベスは、再び魔女たちに会いに出かける。魔女たちは、「マクダフに気をつけろ」、「女から生まれた者には傷つけられない」、「バーナムの森がダンシネーンの丘にやって来るまでは打ち負かされることはない」と予言するが、同時に、バンクォーの子孫である未来の8人の王たちの幻影も見せるのだった。


 マクダフがイングランドに逃亡したことを知ったマクベスは、彼の居城に部下を送り、夫人も子供たちも召使たちも皆殺しにする。


 そして、イングランドでマルカム王子と会見中のマクダフのもとに、妻子たちが虐殺されたという知らせが届き、マクダフと王子は、ともに暴君マクベスを倒してスコットランドを解放し、復讐を果たそう、と決意を固めるのだった。


 罪を意識に押しつぶされたマクベス夫人は、夢遊病になり、夜ベットから抜け出し、手に血が付いているという幻覚に襲われて、洗い落とそうとしたり、自分たちの犯した罪の数々について、無意識に語ったりするのだった。


 マクベスの軍勢内では離反者が相次ぐ。一方、マルカムが率いるイングランド軍が迫ってくる。
苛立つマクベスのもとに夫人が死んだという知らせが届くが、彼は、「人生は阿呆の語る物語、騒がしいが、意味するところは無だ」と語るだけだった。マクベスはすでに恐怖を感じる心すら失っていた。


 マルカムの軍は、実際の兵力を隠すために、バーナムの森の木を切り、兵士たちは、その枝を掲げて進軍してきた。バーナムの森が動き出したのだ。


 そして、マクベスに「森が動き出した」と言う報告が届くが、「女から生まれた者」以外には負けないはずだ、と戦い続けるマクベスはマクダフに遭遇する。
マクダフは魔女たちの予言をマクベスから聞くと、嘲笑い、「自分は月足らずで母の胎内から引き出されたのだ」と言うのだった。


 それを聞いたマクベスは、一旦は絶望するが、直ぐに気を取り直して最後まで戦おうとする。そして、ふたりは激しく戦い始めるのだった。


 マルカムの軍勢が戦闘の被害を確かめているところに、「国王万歳」と叫びながら、マクベスの首を持ったマクダフが登場。


 一同が「スコットランド国王万歳」と叫び、マルカムが新国王として秩序の回復を目指すことを宣言する。暴君が倒され、スコットランドに再び平和が戻るのだった。