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長屋の花見 (二)

2009-10-24 21:24:53 | 落語
 家主(おおや)さんが話します。
 「ご覧よ、ここに一升びんが三本あらあ。それに、この重箱の中には、蒲鉾(かまぼこ)と玉子焼きが入ってる。お前たちは、体だけ向こうへ持ってってくれりゃいい。どうだい、行くか?」


 「行きます、行きますよ。みんな家主さんの奢(おご)りとなりゃ、上野の山はおろか、地の果てまでも…… 」


 「そうと決まれば、これから繰り出そうじゃあないか…… 今月の月番と来月の月番は幹事だから、万事、骨を折ってくれなくちゃあいけねえ」


 「はい、かしこまりました。おい、みんな、家主さんに散財(さんざい・金銭を使うこと)を掛けたんだから、お礼を申そうじゃねえか」


 「どうもごちそうさまです」


 「どうも、ありがとうござんす」


 「へい、ごちになります」


 「おいおいおい、そうみんなにぺこぺこ頭を下げられると、どうも俺もきまりが悪い…… まあ、向こうへ行ってから、こんなことじゃあ来るんじゃなかったなんて、愚痴(ぐち)が出てもいけないから、先に種明かしをしとこう」


 「種明かし?」


 「ああ…… 実はな、この酒は酒ったって中味は本物じゃねえんだ」


 「えっ?」


 「これは、番茶…… 番茶の煮出したやつを水で薄めたんだ。ちょっと酒のような色つやをしているだろう」


 「いいですよ。番茶なんぞは、向こうのへ行けば茶店も幾らもありますから」


 「これを酒と思って飲むんだ。あまりガブガブ飲んじゃあいけないよ」


 「何だ、悦(よろこ)ぶのは早いよ。おい、様子が変わってきたよ、こりゃ。お酒じゃなくて、おチャケですか。驚いたね。お酒盛りじゃなくて、おチャケ盛りだ」


 「まあ、そういったところだ」


 「俺も変だと思ったよ…… この貧乏家主が、酒三升も買って、俺たちを花見に連れて行くわけねえと思った…… でも、家主さん蒲鉾と玉子焼きのほうは本物ですか?」


 「それを本物にするくらいなら、五合でも酒のほうに回すよ」


 「すると、こっちは何なんで?」


 「それもなんだ、重箱の蓋(ふた)を取って見りゃ分かるが、大根に沢庵(たくあん)が入ってる。大根のこうこ(漬物のこと)は月型に切ってあるから蒲鉾、沢庵は黄色いから玉子焼きてえ趣向だ」


 「こりゃ、驚いた。ガブガブのポリポリだとさ」


 「まあ、いいじゃあねえか。これで向こうへ行って、『一つ差し上げましょう、おッとっと』というぐわいに、やったりとったりしてりゃあ、傍(はた)で見てりゃ、花見のように見えらあね」


 「そりゃそうでしょうけど…… どうする? しょうがねえなあ、こうなったら自棄(やけ)で行こうじゃないか。まあ、向こうへ行きゃあ、人も大勢出てるし…… 」


 「ガマ口の一つや二つ…… 」


 「そうそう、落っこてねえとも限らねえ。そいつを目当てに…… 」


 「そんな花見があるもんか」


 「じゃ、みんな出掛けようじゃあねえか。おいおい、今月の月番と来月の月番、お前たち二人は幹事だから、早速、動いてもらうよ」


 「こりゃ、とんだときに幹事になっちまったなあ…… へい、家主さん、何でしょうか?」


 「その後ろの毛氈(もうせん・動物の毛で出来た敷物の一種)を持ってきておくれ」


 「毛氈? どこにあるんです?」


 「その隅にあるだろう」


 「家主さん、これはむしろ(わらで編んだ敷物)だ」


 「いいんだよ。それが毛氈だ。早く毛氈、持ってこい」


 「へいッ、むしろの毛氈」


 「余計なことを言うんじゃねえ。いいか、その毛氈を巻いて、心ばり棒を通して担ぐんだ」


 「へえー、むしろの包みを担いでね…… こいつぁ花見へ行く格好じゃあねえや。どう見たって猫の死骸を捨てに行くようだ」


 「変なことを言うんじゃねえよ…… さあ、一升びんはめいめいに持って…… 湯飲み茶碗の忘れるなよ。重箱は風呂敷に包んで、心ばり棒の縄に掛けちまえ。さあ、支度はいいかい。今月の月番が先棒で、来月の月番が後棒だ。では、出掛けよう」


 「じゃあ、担ごうじゃねえか。じゃあ、家主さん、出掛けますよ。宜しいですね。ご親戚のかた揃いましたか?」


 「おいおい、葬(とむら)いが出るんじゃねえや…… さあ、陽気に出掛けよう。それ、花見だ、花見だ」


 「夜逃げだ、夜逃げだ」


 「誰だい、夜逃げだなんて言ってるのは?」


 「なあ、どうもこう担いだ格好はあんまりいいもんじゃねえなあ」


 「そうよなあ。しかし、俺とおめえは、どうしてこんなに担ぐのに縁があるのかなあ?」


 「そう言えばそうだなあ。昨年の秋、屑屋(くずや)婆さんが死んだ時よ」


 「そうそう、冷てえ雨がしょぼしょぼ降ってたっけ…… 陰気だったなあ」


 「だけど、あれっきり骨揚げには行かねえなあ」


 「ああいう骨はどうなっちまうんだろう?」


 「おいおい、花見へ行くってえのに、そんな暗い話なんかしてるんじゃねえよ。もっと明るいことを言って歩け」


 「へえ…… 明るいって言えば、昨日の晩よ」


 「うん、うん」


 「寝ていると、天井のほうがいやに明るいと思って見たら、いいお月さまよ」


 「へーえ、寝たまま月が見えるのかい?」


 「燃やすものがねえんで、雨戸をみんな燃しちまったからな。この間、お飯(まんま)を炊くのに困って天井板剥(は)がして燃しちまった。だから、寝ながらにして月見ができるってわけよ」


 「そいつは風流だ」


 「おいおい、そんな乱暴なことをしちゃあいけねえ。家が壊れてしまうじゃねえか。店賃の払わねえで…… 」


 「へえ、すみません…… 家主さん。大変なもんですね。随分(ずいぶん)、人が出てますねえ」


 「大変な賑(にぎ)わいだ」


 「みんないい扮装(なり)してますね」


 「みんな趣向を凝(こ)らしてな。元禄時分には、花見踊りなどといって紬(つむぎ)で正月小袖(こそで)をこしらえて、それを羽織(はお)って出掛けた。それを木の枝に掛けて幕の代わりにしたり、雨が降ると傘をささないで、それを被(かぶ)って帰ったりしたもんだそうだ」


 「へえ、こっちは着ているから着物だけれども、脱げばボロ…… 雑巾(ぞうきん)にもならねえな」


 「馬鹿なことを言うんじゃねえ。扮装でもって花見をするんじゃねえ。『大名も乞食もおなじ花見かな』ってえ言うじゃねえか」


 「おい、後棒。向こうからくる年増(としま)、いい扮装だな。凝った、いい扮装しているなあ。頭の天辺(てっぺん)から足の先まで、あれでどのくらい掛かってるんだろうな?」


 「小千両は掛かってんだろうなあ。たいしたもんだ」


 「おめえと俺を合わせて、二人の扮装はいくらぐらいだ?」


 「二人が素っ裸になったところで、まず二両ぐれえのもんだろう」


 「それは安すぎだな。向こうが千両で、こっちが二人、合わせて二両、どうだ、家主さん褌(ふんどし)を二本つけるが、五両で買わねえか?」


 「よせよ、ばかばかしい。通る人が笑ってるじゃねえか。 ……それ、上野だ。あんまり深入りしねえほうがいいぞ。どうだ、この擂鉢山(すりばちやま)の上なんざ。見晴らしがいいぞ」


 「見晴らしなんてどうでもいいよ。なるべく下のほうへ行きましょうよ」


 「下では埃(ほこり)っぽい」


*こちらにGyaoで放映中
[ 入船亭扇橋 「長屋の花見」 http://gyao.yahoo.co.jp/player/00291/v01038/v0103800000000511030/ ]



主孰有道

2009-10-24 17:03:09 | 孫子
 「主孰有道 将孰有能 天地孰得 法令孰行 兵衆孰強 士卒孰練 賞罰孰明 吾以此知勝負矣」


 (主、何れに道あるか、将、何れに能あるか、天地、何れに得あるか、法令、何れに行なわるるか、
兵衆、何れに強きか、士卒、何れに練れたるか、賞罰、何れに明らかなるか、我は、これをもって勝負を知る)
【始計篇】


 孫子は、戦力を計り勝敗を予測するためのチェック項目を客観的に判断できるようにしていた。


1.トップは、どちらが明確な方針を持っているか。
2.首脳部は、どちらが有能であるか。
3.時期および状況は、どちらが有利なのか。
4.管理監督は、どちらが行き届いているのか。
5.第一線の働き手は、どちらがやる気に満ちているのか。
6.中間リーダーは、どちらが経験を積んでいるのか。
7.評価は、どちらが公平的確に行われているのか。


 これもその一つであり、敵味方の戦力をソフト面から比較しようとしたもので「七計」といい、勝敗を占う7つの鍵なのだ。



Ghoul

2009-10-24 09:31:02 | クトゥルフ神話

イメージ 1


「地の底に潜み、屍肉を喰らう忌まわしい鬼たち。彼らの多くは、人肉の味を覚え、堕落し尽くした人間の成れの果てである」


・「Ghoul(食屍鬼)」は、墓場を荒らして屍体を喰らう、文字通りの鬼のような存在である。


・ゴムのような弾力性のある厚い皮膚は、一見、腐乱死体のように爛れており、犬を思わせる顔立ちと、鉤爪を備えた手を持ち、常に前屈みで移動する。


・彼らは人間社会に寄生し、その残飯や排泄物、時には屍体を得て生活をしているため、常に人間の街に程近い場所に潜んでいる。


・古い時代には、墓所の納骨堂の奥などに潜んでいたものだが、20世紀に入って、こうした場所が失われていく中で、世界中の大都市の地下に張り巡らされた地下鉄トンネルに棲みつくようになった。


・時に列車事故を誘発させて、餌とする死体を狩る事件も起きている。大都市の地下鉄を運営している一部の企業は、彼らの存在に気が付いていて、私設警備隊を設置し、彼らとの間で地下の覇権を争っている。


・「Ghoul(食屍鬼)」の多くは、かつて人間であった頃の記憶を多少なりとも残しており、言葉を介してコミュニケーションをとることも可能である。


・「Ghoul(食屍鬼)」のコミュニティは、地球の「Dream Land(夢の国)」にも存在し、「Ghoul(食屍鬼)」たちが饗宴の残肴を投げ捨てるナスの谷間を登り続けると会うことができる。


・そこには、広大な墓地が広がっており、かつて「Richard Upton Pickman(リチャード・アプトン・ピックマン)」という名前を持っていた「Ghoul(食屍鬼)」もそこに棲んでいる。


・「Dream Land(夢の国)」では、顔面の上から下まで縦に裂けた口を持つガク族の屍体一つで1年間は「Ghoul(食屍鬼)」の社会全体を養うことができるといわれ、「Ghoul(食屍鬼)」たちは、時折り危険を冒してガク族の墓から屍体を掘り起こすという。


・猶、「Ghoul(食屍鬼)」たちは、モルティギアンという神を崇拝していると言われているが、この神性については余り多くのことが分かっていない。



長屋の花見 (一)

2009-10-24 04:50:42 | 落語
 四季を通じて人の心持ちを浮き浮きさせる春ですが、春の花…… なんてえことを申しまして、まことに陽気でございます。


 「銭湯(せんとう)で上野の花の噂(うわさ)かな」


 花見どきはどこへ行きましても、花の噂で持ちきり……


 「おう、昨日、飛鳥山へ行ったが、大変な人だぜ。仮装やなんか出て面白かった」


 「そうかい、花はどうだった?」


 「花? さあ…… どうだったかな?」


 してみると、花見というのは名ばかりで、大概(たいがい)は人を見に行くか、また騒ぎに行くようで……


 「よう、おはよう。さあさあ、みんな長屋の者はちょっとここへ揃ってくんねえ。いやね、みんなを呼んだのは他でもねえが、今朝、みんなが仕事に出る前に家主(おおや)の所へ集まってくれという使いが来たんだ」


 「何だい、月番」


 「さあ、行ってみなけりゃ分からねえが、ていげいは見当はついている」


 「何だろうな。朝っぱらから家主が呼びに来るのは、ろくなことじゃあねえぜ」


 「店賃(たなちん)の一件じゃあねえかな」


 「店賃? 家主が店賃をどうしようってえんだ」


 「どうしょうってことァない。催促だってんだよ」


 「店賃の? ……図々しいもんだ」


 「図々しいったって…… おめえなんぞ、店賃のほう、どうなってる?」


 「いや、面目ねえ」


 「面目ねえなんてところをみると、持ってってねえな」


 「いや、それがね、一つだけやってあるだけに、面目ねえ」


 「そんならいいじゃねえか。店賃なんてもんは、月々一つ持っていくもんだ」


 「月々一つ持ってってありゃ、ここで面目ねえなんて言うことはねえ」


 「そりゃそうだな。先月のをやったのか、一つ?」


 「なに、先月のをやってありゃあ、大威張りじゃねえか」


 「じゃ、去年一つやったきりか?」


 「去年一つやってありゃあ、何も驚くことはねえ」


 「すると、二、三年前か?」


 「二、三年前なら、家主のほうから礼に来るよ」


 「よせよ。いってえおめえ、いつ持っていったんだ」


 「俺がこの長屋へ引っ越して来た時だから、指折り数えて十八年にならあ」


 「十八年、仇討ちだな、まるで…… そっちはどうなてる? ……おめえはこの長屋の草分けだが店賃のほうはどうなってる?」


 「ああ、一つやってあるよ」


 「いつやったね」


 「親父の代に」


 「上手(うわて)が出てきたね。 ……そっちはどうだ、店賃…… 」


 「へえー、こんな汚い長屋でも、やっぱり店賃を取るのかい?」


 「おうおう? 出さねえでいいと思ってんのか。酷え奴があるのんだ。 ……おいおい、お前さんはぼんやりしているが、店賃の借りはねえだろうな?」


 「え、ちょっと伺いますが、店賃というのは何のことで…… 」


 「おやおや、店賃を知らない奴が出て来やがった。店賃というのは、月々家主の処へ持って行くお銭(あし)だ」


 「そんなもの、まだ貰(も)ったことがねえ」


 「あれ、この野郎、店賃を貰う気でいやがる。どうも、しょうがねえ。一人として満足に店賃を払ってる奴がいねえんだから…… まま、これじゃあ、店立(たなだ)て(家主が借家人を追い立てること)ぐれのことは言うだろう。
けれどもな、ものの分かる面白い家主だ。ああいう家主に金を持たせてやりてえなあ」


 「そうよ。そうすりゃあ、ちょいちょい借りに行ける」


 「おーやおや、店賃を払わねえ上に、借りる気でいやがる。ま、ともかく、みんな揃って行くだけは行ってみようじゃねえか」


 「家主さん、お早(は)うございます」


 「え、お早うございます」


 「え、お早うござい」


 「お早う」


 「お早う」


 「おいおい、そんなに大勢でいっぺんに言うと、煩(うるさ)くていけねえ。一人言やあいい、一人」


 「ええ、それでは、あっしが月番でございますから、総名代で、お早うございます、と」


 「総名代が一番後から言っちゃあ、何にもならねえ」


 「お言いつけどおり、長屋の連中、揃って参りましたが、何かご用でしょうか?」


 「何だ、そんな戸袋(とぶくろ・敷居の端)のところへ片間(かたま)って…… そんな遠くから怒鳴(どな)ってねえで、もっとこっち来な」


 「いいえ、ここで結構です。すみませんが、店賃のところは、もう少し待っていただきたいんですがねえ…… 」


 「ははは、俺が呼びにやったので店賃の催促と思ったのか。しかし、そう思ってくれるだけでありがてえな。今日は店賃のことで呼んだんじゃあないよ」


 「そうですか。店賃は諦(あきら)めましたか」


 「諦めるもんか」


 「まだ未練があるな…… 割りに執念深い人だね。物事は諦めが肝心だあ」


 「おい、冗談言っちゃあいけねえ。雨露をしのぐ店賃だ。一つ精出して入れて貰わなくちゃ困る…… まあ、いいからこっちへ来な。実はな、お前さんたちを呼んだのは他じゃない。いい陽気になったな。表をぞろぞろ人が通るじゃないか…… 」


 「何所(どこ)へ行くんですかねえ?」


 「決まってるじゃないか。花見に行くんだ。うちの長屋も世間から貧乏長屋なんていわれて、景気が悪くってしかたがねえ。今日は一つ長屋中で花見にでも行って、貧乏神を追い払っちまおうてえんだが、どうだ、みんな」


 「花見にねえ…… で、何所へ行くんです?」


 「上野の山は、今が見どころだってから、近くていいから、どうだ」


 「上野ですか? すると、長屋の連中がぞろぞろ出かけて、花を見て一回りして帰ってくるんですか?」


 「歩くだけなんて、そんな間抜けな花見があるもんか。酒、肴(さかな)を持ってって、わっと騒がなくっちゃあ、せっかく行った甲斐(かい)がねえじゃあねえか。なまじっか女っ気のねえほうがいい。男だけで繰り出そうと思うんだが、どうだい?」


 「酒、肴…… ねえ、そのほうは?」


 「そのほうは、俺がちゃんと用意したから安心しな」


 「へえー、家主さんが酒、肴を心配してくれたんですか?」


*こちらにGyaoで放映中
[ 入船亭扇橋 「長屋の花見」 http://gyao.yahoo.co.jp/player/00291/v01038/v0103800000000511030/ ]



兵者国之大事

2009-10-24 03:05:16 | 孫子
 「兵者国之大事 死生之地 存亡之道 不可不察也」


 (兵は国の大事、死生の地、存亡の道、察せざるべきか) 【始計篇】


 『孫子』の冒頭の一句。「兵」とは、戦争とか、軍隊や兵士、戦略などを意味するが、ここでは戦争のこと。


 「戦争とは国家の一大事であり、国民の生死を左右し、国家の存亡に関わる事である。よって、よくよく見極めなければならない」ということ。


 孫子は、大事を決行するときには、統治の基本である5つの要件(五事)を満たしているかをチェックせよと言っている。


1.道(民意を統一できる基本方針)
2.天(タイミング)
3.地(環境的条件)
4.将(優れた指導者)
5.法(組織、制度、運営)


以上の5つであるが、つまり、「戦いとは軽々しく始めるべきではない」ということだ。