B型肝炎ワクチンの話
日本では、B型急性肝炎患者は、年間300人前後です。主な感染経路は、小児では、母子垂直感染か、家庭内の水平感染で、成人では性行為です。しかし、B型肝炎キャリアー(持続感染者)は、全人口の約1%、100万人以上と言われ、多くは団塊の世代以上です。その内多くは、治癒経過をとり、慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんになるのは、1割程度といわれています。それでキャリアーでも感染力が、落ちていく人が大半です。
しかも、肝炎対策の結果、新規のキャリアー化を予防しています。
現在、妊娠可能年齢の女性のB型肝炎キャリアーは、大幅に減少し、全国で三桁程度ではないかと推定されます。
また、現在、日本と同じく、選択的ワクチン接種、つまり子どもには、垂直母子感染予防以外には接種しない制度をとっている国は、イギリス、北欧4か国(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン)です。
〇B型肝炎ワクチン
今のワクチンは、遺伝子組み換えワクチンです。
現在は、母親がB型肝炎キャリアーの場合には、出産直後(24時間以内)に、感染予防として、抗B型肝炎免疫グロブリン0.5mLを筋肉内注射します。2か月後に、もう一回抗B型肝炎免疫グロブリン0.5mLを注射し、同時に第1回のB型肝炎ワクチン0.25mLを皮下注射します。その後、生後3か月、5か月の合計3回、同量皮下接種します。この方法で99%以上の確率で母子感染を予防できます。
家族内にB型肝炎キャリアーがいる場合や、腎透析患者や血友病患者、医師、看護師、血液や糞便を扱う検査技師たちにも、B型肝炎ワクチンの接種が勧められています。(私はしていません。かかっても急性肝炎で済むからです。)この場合の接種法は、1か月間隔で0.5mLを2回接種し、その数か月後に0.5mLを追加接種します。9割以上の人に免疫が成立します。
小児や一般には、通常0.5mLを4週間隔で2回接種し、さらに20~24週後に追加接種します。10歳未満では、1回0.25mLです。
防御効果は、3回接種で30年以上にわたってB型肝炎の発病を予防できると、筑波大学の田川学氏はいいますが、ハリソン内科学では、「B型肝炎ワクチンによってもたらされる正確な防御期間はわからないが、ワクチンを接種した人のうち約80~90%が少なくとも5年以上HBs抗体レベルを維持しており、60~80%は10年間維持している。HBs抗体が検出されなくなった後も、B型肝炎ウイルス感染に対する防御性は維持している」といいます。
副反応は、厚生労働省の副反応報告書によると、
2013年4月~2014年12月では、589.3万接種で
医療機関からの報告(重篤)58例(28例)、55件。うち死亡2例、神経系障害10例。
メーカーからの報告 69例、145件。うち死亡0、神経系障害18例。
2014年10~12月の報告では、86.3万接種で
医療機関からの報告(重篤)10例(4例)、その後未回復が1例。
メーカーからの報告 重篤12例、その後が2例が不明。
そのうち、重症者は、メーカー報告の10例が同時接種者、医療機関報告は4例とも同時接種者でした。死者はありませんが、今後アジュバンドの影響はわかりません。
以上の結果、私は、B型肝炎ワクチンを接種することを勧めません。
日本では、B型急性肝炎患者は、年間300人前後です。主な感染経路は、小児では、母子垂直感染か、家庭内の水平感染で、成人では性行為です。しかし、B型肝炎キャリアー(持続感染者)は、全人口の約1%、100万人以上と言われ、多くは団塊の世代以上です。その内多くは、治癒経過をとり、慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんになるのは、1割程度といわれています。それでキャリアーでも感染力が、落ちていく人が大半です。
しかも、肝炎対策の結果、新規のキャリアー化を予防しています。
現在、妊娠可能年齢の女性のB型肝炎キャリアーは、大幅に減少し、全国で三桁程度ではないかと推定されます。
また、現在、日本と同じく、選択的ワクチン接種、つまり子どもには、垂直母子感染予防以外には接種しない制度をとっている国は、イギリス、北欧4か国(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン)です。
〇B型肝炎ワクチン
今のワクチンは、遺伝子組み換えワクチンです。
現在は、母親がB型肝炎キャリアーの場合には、出産直後(24時間以内)に、感染予防として、抗B型肝炎免疫グロブリン0.5mLを筋肉内注射します。2か月後に、もう一回抗B型肝炎免疫グロブリン0.5mLを注射し、同時に第1回のB型肝炎ワクチン0.25mLを皮下注射します。その後、生後3か月、5か月の合計3回、同量皮下接種します。この方法で99%以上の確率で母子感染を予防できます。
家族内にB型肝炎キャリアーがいる場合や、腎透析患者や血友病患者、医師、看護師、血液や糞便を扱う検査技師たちにも、B型肝炎ワクチンの接種が勧められています。(私はしていません。かかっても急性肝炎で済むからです。)この場合の接種法は、1か月間隔で0.5mLを2回接種し、その数か月後に0.5mLを追加接種します。9割以上の人に免疫が成立します。
小児や一般には、通常0.5mLを4週間隔で2回接種し、さらに20~24週後に追加接種します。10歳未満では、1回0.25mLです。
防御効果は、3回接種で30年以上にわたってB型肝炎の発病を予防できると、筑波大学の田川学氏はいいますが、ハリソン内科学では、「B型肝炎ワクチンによってもたらされる正確な防御期間はわからないが、ワクチンを接種した人のうち約80~90%が少なくとも5年以上HBs抗体レベルを維持しており、60~80%は10年間維持している。HBs抗体が検出されなくなった後も、B型肝炎ウイルス感染に対する防御性は維持している」といいます。
副反応は、厚生労働省の副反応報告書によると、
2013年4月~2014年12月では、589.3万接種で
医療機関からの報告(重篤)58例(28例)、55件。うち死亡2例、神経系障害10例。
メーカーからの報告 69例、145件。うち死亡0、神経系障害18例。
2014年10~12月の報告では、86.3万接種で
医療機関からの報告(重篤)10例(4例)、その後未回復が1例。
メーカーからの報告 重篤12例、その後が2例が不明。
そのうち、重症者は、メーカー報告の10例が同時接種者、医療機関報告は4例とも同時接種者でした。死者はありませんが、今後アジュバンドの影響はわかりません。
以上の結果、私は、B型肝炎ワクチンを接種することを勧めません。