季は春、季節は仲春、24節季は啓蟄、
九候=菜虫化蝶 (なむしちょうとなる) 青虫が羽化して紋白蝶になる
新暦3月16日~3月20日の5日間
風物詩
「時季」 菜種梅雨(なたねづゆ) : 「菜種」は油菜のこと。種から良質の油が採れるのでこう呼ばれます。「菜」は食用にする草の総称。その代表が、この花だったことから「菜の花」という名で親しまれています。菜の花が咲くころに降る長雨が「菜種梅雨」。青空に映える花なのにと思うと、長雨が実際以上に長く感じられます。
「花」 蒲公英(たんぽぽ) : 小さなお日様のような黄色い花と、ふんわりとした綿毛がタンポポの魅力です。綿毛を吹いて遊んだ思い出を持っている人も多い事だろう。種は一つの花に二百もあるそうです。たくさんの夢もいっしょに運んでいくのですね。
「虫」 紋白蝶 : 春と共に現れる紋白蝶は、冬の間サナギとして過ごします。そして気温が十五度になると、チョウに変わり花畑を舞い始めます。二週間ほどの短い寿命の間に産卵します。生まれた青虫の食欲は旺盛で、四,五回行われる脱皮の間にキャベツの葉などを食い荒らします。そしてこの青虫が蛹になり、蝶になるということを秋まで繰り返します。そして冬を迎えた蛹はそのまま冬眠して、また春を待ちます。
「魚」 飛魚 : 流れの有る沿岸で集団で海面近くを泳ぎ回る飛魚は、外敵に襲われると水中から飛び出し、大きな胸ビレを翼のように広げて空を滑空します。高さは出ないものの、時には何百メートルもの距離を飛ぶこともあるそうです。初夏に旬を迎える飛魚は、四十センチちかい大きなものは高級魚としてとりひきされます。そのまま焼いて食べると、油が少なく淡白な味の魚です。しかし、ちくわなどの加工品にすることで、大変おいしい食品になります。
鰆(さわら) : 魚偏に春と書きますが、美味しいのは「寒鰆(かんさわら)」だともいわれます。鰆は、鰤と同じように出世魚。大きくなるに従って、狭腰(さごし)→柳→鰆と名前が変わります。柳は「柳腰」という意味で、鰆も「狭腹(さはら)」が変化したものとか。名前のとおり、出世してもお腹が出ない魚なのです。わたしもあやかりた~い。
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