誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

米国のプロ・スポーツ / Professional Sports in the U.S.

2015-06-04 | スポーツ




日本人だったら誰もが思うのが、米国で最も盛んなプロスポーツは「野球」だろうと。自分も長いことそう信じていた。現に MLB (Major League Baseball) に所属している30チームの試合は日本人選手を中心に NHK テレビで連日放送されている。アメリカに長く住んでいると色々な事がわかってくる。一般の人々が多く集まるレストランや飲み屋・スポーツバーのモニターに映し出される画像のほとんどがアメフト(アメリカン・フットボール American football) とバスケ(バスケットボール basketball)。たまに野球が放送されている。調べてみると意外な事実がわかった。

米国の5大プロスポーツの内、アメリカ国民に一番人気 (the most favorite sports) があるのがアメフトでダントツの38.8%、次にバスケの15.3%、そして野球の14.8%。サッカー (soccer) は4番目で8.2%、そしてアイスホッケー (ice hokey) の3.8%。日本で人気のあるバレー(バレーボール volleyball) やラグビー(rugby) は5大スポーツには入っていない。アメリカ人は観るのもするのもスポーツが大好きである。個人競技であるゴルフ (golf)、テニス (tennis)、陸上(track & field) は勿論、団体競技の sports もかなりの興味を持っている。それもそのはず、この5つのスポーツは、プロチームが約30チーム(サッカーだけが20チーム)あって各スポーツが全国の3~5のTV ネットワークと専属契約しているから放送量が半端ではない。競技人口もアメフト約900万人、バスケ2400万人、野球2300万人、サッカー1400万人、アイスホッケー300万人で、米国との人口差があるといえども日本の野球約800万人、サッカー600万人と比べるとかなり多い。

アメリカ人と話すとき、困惑するのがスポーツのチーム名。各米大都市には3~5のプロスポーツの本拠地があるので、どこの(where) どのスポーツの (which sports) どのチーム (which team) のことを言っているのかよく考えて会話をしないととんでもないことになってしまう!! まあ日本でも、サッカーの J1 (18 teams) 、J2 (22 teams)、J3 (13 teams) の53チームと数が多く大変だが、報道では必ずチーム名に地名が入っているのが唯一の救いか。

私事だが、アメリカの『もの』ーー政治、経済、社会から、文化、芸術、スポーツ、ライフスタイルに至るすべてーーをプロモーションする仕事のなかで、アメリカンフットボールがあった。1970年初期、アメフトは日本ではまだ一般にはあまり認知されていなかった。事務所が京都にもあったので当時、最強であった京大アメフト(京都大学)の依頼で米国本国よりプロのアメフトの記録映画(16mmフィルム)を取り寄せ、京大の選手たちを事務所に呼んで見せていた。同じく強いチームだった関学(関西学院大学)の学生には地理的にちょっと遠かったのでそれは実現できなかった。社会人チームが出来たのは1980年代後半になってからのことである。まだ日本でサッカーがポピュラーでなかった頃、Jリーグが誕生(1992年)するずっと以前、一時期アメフトが人気になり、そのままビッグ・スポーツとして定着すると思いきや残念ながらポシャ(=wrecked)ってしまった。主な理由として、ユニフォームとそれに付随するヘルメット、プロテクター、スパイクなどの備品購入する際の高額費用、アメフトのルール・規則の複雑さ、試合のテンポ等々で日本人、若者の真の人気をとらえられなかった。非常に残念である。■YS




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